冬の運動不足解消に温水プールがおすすめ-冬太りを予防しよう

身近な公共温水プールで水中ウオーキング

ウオーキングはおすすめ運動の定番。寒くて外歩きもおっくうなこの時期は、温水プールでの運動という手も

運動しなきゃと思っても、寒い冬はウオーキングもおっくうに

 通学も通勤も買い物も、電車やバス、車、自転車など何かの乗り物を利用していることが多いはずです。どんどん便利になっていく今の時代は、いくらでも楽ができてしまい、運動不足を自覚している人も少なくありません。
 きっと多くの方が、「運動しなければ」と反省していると思われます。また、お医者さんや地域の保健師さんたちなどから、「運動をしましょう」といわれた経験のある人も少なくないでしょう。

 運動をすすめられるときに、よく出てくる言葉が「歩きましょう」ですが、言葉にするのは簡単でも、まじめにしっかり歩くとなれば、それなりの時間がかかります。たとえば1万歩をウオーキングしようと思えば、確実に1時間以上……。そんな時間はないというのが本音ではないでしょうか。
 ましてや、この時期は寒風吹きすさぶ冬。健康な人でも歩くのはおっくうですし、膝や腰に問題を抱えている場合は悪化させる可能性もあります。

気軽に利用できる公共温水プールは、冬太り対策に効果的

 そこで寒い冬におすすめしたいのが、公共の温水プールでの運動です。寒さの中で凍えながら運動をする必要がないですし、浮力があるので膝や腰への負担も軽減できます。同じ歩くのでも水の抵抗があるからほどほどに負荷もかかるなど、多くの利点があるからです。温水プールの建設・維持管理費はそれなりに高いですが、健康を守ってもらうため、生活習慣病の予防に利用してもらいたいと積極的に導入している自治体もあるほどです。

 北海道の上富良野町もその一つです。ここは寒さの厳しい地域特有の「冬に太る」ケースが多く、「いくら夏にがんばって体重を減らしても、冬になればあっという間に5kgくらい増えてしまう。それをくり返すことで、インスリンの分泌に悪影響が出てしまい、健康を損なうケースがある」と町の保健担当者は分析していました。
 その対策として保健福祉総合センター「かみん」に、小さいながらもウオーキング専用プールを造り、真冬でも積極的に利用してもらうようにしたところ、体重や血液データの改善を果たした人たちが増えてきたのです。今では口コミもあり、夏より冬に利用する人のほうが多いといいます。

 また、こうした公共施設には保健指導を組み合わせた各種の健康教室や、水中エクササイズなど、専門の健康運動指導士などが教えてくれる各種の無料プログラムもあり、入場料のみで楽しく効率的に体を動かすことができます。利用者同士で同好会をつくり、仲間づくりを進めながら運動を楽しむなど、それまで会うことのなかった地域の人たちとの新たな交流につながるなど、多くの利点があります。

快適なプール活用のためのチェックポイント

 さて、ひと口に温水プールといっても、設備にはかなりの差があります。そこで快適にプールを活用するためのチェックポイントをいくつかご紹介しましょう。

●ウオーキングレーンの水深は適切か
 浅すぎると運動にならない、深すぎると歩けない。適度な水深かどうか確かめましょう。ちなみに、本格的に泳ぐなら水深1.4mくらいはほしいところです。

●採暖室があるか
 休憩時間に体を冷やさないためです。

●シャワーコーナーで、石けんやシャンプーが使えるか
 ほとんどの公共プールでは、石けんやシャンプーは使用禁止ですが、なかには利用可のところも。これらが使えると、家に帰ってからお風呂に入り直す手間が省けます。ドライヤーのあるなしも重要なポイントです。

●脱水機はあるか
 水着の脱水がしっかりできていると、荷物が重くならない、ほかの荷物をぬらさないなど、帰りの荷物の負担や心配が軽減できます。

●ロッカーの大きさは適切か、その利用料金は無料か
 仕事帰りの荷物が入れられるか、衣服はシワにならず収納できるか、お金はリターン式(結果的に無料)か有料か、なども要チェック。

●建物内にほかの運動施設があるか
 トレーニング機器などがそろっていれば、プールと組み合わせた運動もできます。

 これまで、プールをはじめ公共の運動施設を利用する経験がなかった人もいるのではありませんか。こういった公共運動施設は、ダイエットや健康維持を目的に利用する人が多いので、どちらかといえば、中高年の利用が多いようです。
 しかし、身近にあって利用料もリーズナブルな公共運動施設は、年代を問わず、誰もが活用しなければもったいない。まずは、お住まいや勤務先の近くの公共運動施設を見学してみるのもよいでしょう。

【執筆】
西内 義雄さん


医療ジャーナリスト
自身の心臓手術を機に医療・保健関連の取材にのめりこむ。とくに保健師向けの専門誌では全国を回り、生活習慣病予防やそのほかの疾病予防、介護予防など、地域保健活動の現場や新人保健師たちの奮闘を取材。そのほか、『日刊ゲンダイ』や『旅の手帖』(交通新聞社)などでも健康や地域の食文化の連載をもつ。東京大学医療政策人材養成講座5期生。高知県観光特使。 個人サイト「明日は今日よりおもしろい」http://www7a.biglobe.ne.jp/~writer/

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