リバウンド防止と戦う24時間

ここでは減量の長所と短所と気をつけなければならない点について述べていきたいと思います。

 「ダイエット」という言葉を聞いて最初に思い浮かべるのは「減量」です。食べるカロリーを減らせば単純に体重が減少するのは当たり前です。ではどのくらい摂取カロリーを減らしていけば体重が減少するのでしょうか? これを知るためには基礎代謝カロリーを知らなければなりません。これはじっとして休息をとっている状態で、人間が生命活動を維持していくのに必要なカロリーのことを表します。目立った運動をしない人なら、この基礎代謝カロリーを越えたカロリーの食事をすると太り、それよりも低いカロリーに抑えていれば単純にやせていくという図式です。はたしてそのようにうまくいくのかはさておき、まずは自分の基礎代謝カロリーがどのくらいなのかを知りましょう。


「太らない体質づくり」がなによりも大切です


減量はリバウンド防止を最初から考えてする

 前回で述べたように、減量は「太る体質」を簡単に作ってしまいます。だからリバウンド防止は減量をするのと同時に行わなければまったく無意味です。多くの女性はこのリバウンド防止を行いませんし、それに対する知識もないので、ほとんどの場合やせてもその体を1カ月も維持することができません。それはそうでしょう。あなたは太る体質に変わってしまっているのですから。だから太る体質にならない工夫を最初から施しながらでなければ減量が成功したとは言えないのです。この言葉、肝に命じておいてください! それではここで減量しても太らない体質にするための知恵を伝授します。決して簡単ではないので心して聞いてください。

お風呂に入って体をあたためる?

 どこのエステサロンでも必ず言う一つ覚えのセリフがあります。「温かいものを食べましょう。冷たいものはダメです」「シャワーではなく、お風呂に入って体を温めてください」。これを言われたあなたは、なぜそうするといいのか、その理由を教えてもらったことがありますか? 理由は「基礎代謝カロリーを増やすため」です。減量をすると基礎代謝カロリーが減ってしまうことは前に述べたとおりですが、それを防止するために体を温めて基礎代謝カロリーを増やそうというものです。ですが、はっきり言うとこれは嘘です。なぜ嘘なのかを解説する前に、次の質問にチャレンジしてみてください。

 質問1:冬と夏ではどちらが基礎代謝がアップするでしょうか?
 答え:冬
 理由:冬は気温が低いので体温を保つためにカロリーを消費して熱を作ろうとするから

 質問2:風邪をひいて熱が出ているとき、どうすればいいと思いますか?
  1)裸にして熱を下げさせる
  2)布団をかぶせて温かくする
 答え:2
 理由:布団をかけて温かく保つと体内で熱を上げようとする活動が鎮火するから。氷嚢などで頭を冷やす理由は脳が過熱して脳神経が冒されることを防ぐためである。体を冷やすと熱生成の活動が余計に激しくなり、余計なカロリーが消費されてしまう。

 これらのことからわかるのは、体を温めれば、体内で熱を生成する必要がなくなるので基礎代謝カロリーは逆に低下してしまうということです。つまりカラダを温めれば温めるほど太る体質になるということです。通常言われているようなカラダを温める方法はリバウンドを防ぐ方法としては「???」な方法です。もちろん厚着同様に基礎代謝を低下させます。ただし、風呂に長くつかっていると体力を消耗するので、そういう意味ではカロリーを消費させてくれるでしょう。では一体お風呂はダイエットにいいのか悪いのかどっちなの? と聞きたくなります。

重要なことは体温ではなく、交感神経

 前にも述べましたが、体が活動的で興奮しているときは交感神経が働いていて、リラックスし休んでいるときは副交感神経が働いています。交感神経はカラダ全体を脂肪燃焼の方向に向かわせます。副交感神経はその逆で、脂肪を蓄える方向に向かわせます。これが基本です。カラダを暖めるとか冷やすという以前の問題です。

 カラダが冷えていても、ブルブル震えて体温を作ろうとしているときは交感神経が働いていて脂肪を燃焼させる方向になっています。また、カラダが冷えていて、それでも眠りこけているとき(泥酔状態など)はできるだけカロリー消費を抑える方向に向いています。

 逆に体温が高くても、ぬるま湯でリラックスしている場合、お布団で寝ている場合は副交感神経が働いていて、脂肪は蓄積されています。体温が高くても汗をかくほどのときは交感神経が働いていて、脂肪を燃焼させる方向にあります。要するにカロリー消費に重要なことは体温ではなく、交感神経であることがわかります。体温を高くするかしないかではなく、カラダが体温を作ろうとしている状態かそうでないかによるということです。そのところを認識せずに「お風呂に長くつかっていればカロリーが消費される」などと考えていては人生において入浴時間の無駄というものです。それにしても、世の中には嘘の情報が出回りすぎているのでその真偽はしっかり認識していたほうがいいと思います。

風呂に入るなら汗をかきましょう

 汗をかく状態は交感神経が活動している状態です。この状態はカラダが脂肪を燃焼させる方向になっています。ですから、入浴するのであれば、汗をかくようにカラダを温めることがやせる体質にするグッドな方法です。だらだらぬるま湯につかっていると逆効果なので、お風呂ではゆでダコになるようにしましょう。これが太る体質を改善する方法その1です。そういう意味ではサウナもグッドです。

世間に出回るダイエットのウソにはご注意を!!


できるだけ薄着にしましょう

 寒いと感じると交感神経が活発化します。寒さはストレスだからです。このときぶるぶる震えますが、何を隠そう、これは筋肉が血液中の糖分を燃やして熱を作ろうとしているからです。たとえば、カラダには約5リットルの血液が流れていますが、この血液を1℃アップさせるためには5キロカロリーが必要になります。もし、じっとしていれば1分間で体温が1℃下がるような寒い環境にたたずんでいれば、1時間その場所にいるだけで300キロカロリーも消費する計算になります。もちろん、1分で体温が1℃下がるような環境は冷凍庫に裸でいるような環境なので、そうそうありえませんが、結局、寒さを感じていればカラダはカロリーを消費する方向に向かいます。だから薄着が太らない体質を作るのに有効なのです。

 ただし、薄着でじっとしていてはダメです。寒さを感じないくらいにカラダを動かす必要があります。そうすることではじめて、カロリーが燃焼されていきますので薄着でしっかり動きましょう。

エスニック料理を食べましょう

 いつもいつもというわけにはなかなかいきませんが、火を噴きそうなくらいに辛い食べ物を食べることは、交感神経がたかぶり、脂肪が燃焼する方向になります。これは誰もが経験上知っていることですが、辛いものを食べると汗が出て、鼻水がじゅるじゅるします。そして実際に中枢の体温は上昇します。ただし、不思議なことに手足などの末梢の温度は下がることがあります。しかしこれは体温が下がっているからではありません。交感神経がたかぶっているためです。交感神経がたかぶると、人の末梢血管は収縮を起こし、手足の温度が低くなるわけです。でもご心配なく! 体内ではしっかりカロリーを燃焼させる方向になっていますから、エスニック料理はやせる体質に向かわせます。

 また、エスニック料理は腸への刺激が強いので、腸の動きが活発になり、下痢しやすくなります。人にもよりますが、私はエスニック料理を食べると、食べたその夜から必ず下痢になります。うらやましいでしょう?(笑)

肉料理は意外とダイエット食品なのです

 人間のカラダは炭水化物を食べたときにもっとも栄養分を効率的に吸収できるようになっています。これは逆にいうと、炭水化物以外の物を食べれば消化吸収率やエネルギー効率が悪いということを意味しています。実を言うと肉類は消化吸収するときに炭水化物よりもエネルギーを消費してしまいます。人間にとって肉類は炭水化物よりも効率が悪い食品ということになります。ですからダイエットには炭水化物でお腹を満たすよりは、肉類でお腹を満たすほうが太らないわけです。これもエスニック料理と同様、毎日食べるものではありませんが、レストランのメニュー選びで迷ったときなどは、脂身の少ない肉料理を選ぶことをおすすめします。

リバウンドを常に頭に入れておきましょう

 食事制限によってダイエットをする場合、食べ物の種類や食べ方、食べる量にばかり神経が集中し、肝心のリバウンドしない体質を作ることに気が回らないものです。しかし、そういった食べ方よりも、むしろ大切なことは日常生活で太らない体質を作ることであることを口がすっぱくなるほど述べたと思います。キーワードは「交感神経」です。これをたかぶらせるようなことを1日に1回以上はするようにしましょう。

 そのために「汗をかくこと」をすることです。薄着で汗をかくのならなお結構。人前で恥をかいて冷や汗をかくのも結構。もちろん、スポーツで汗をかくのも結構です。そうやって太らない体質を作りながらでなければ、ダイエット療法はなかなか成功しませんのでぜひがんばってみてください。


どんどん汗をかきましょう!


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マンガ・野村ポレポレ



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