ダイエットサプリの常識・非常識8 ─安全なサプリ・危険なサプリのいろいろ─

サプリは試してみたいけど怖い

 ダイエットサプリにはカラダに害をもたらすものとそうでないものがあります。もっとも気になるのは、副作用でしょう。ダイエットサプリは一種の薬ですのでメリットもあれば害もあります。

 ただし、スリムになるためには多少の害を覚悟のうえで使用することになります。そこで、私たちが考えなければならないのは、メリットとデメリットのどちらを重視するかということ。というのも、ダイエット効果の高いサプリは、必ずカラダに及ぼす害も強くなるからです。

ダイエットサプリは一種の薬。メリットもあればもちろん害もあります


目的に応じたサプリを

 危険なサプリほどダイエット効果が高い! これは常識です。ですから、まずは目的に応じてサプリを選ばなければなりません。まず「自分はダイエットをして何がしたいのか?」を明確にするべきです。

 健康的な肉体を維持したいのが目的ならば、身体に危険なサプリは絶対に手を出すべきではありません。

 そうではなく、やせて周りの人々に自分の魅力を認めさせたいと思うのであれば、それなりの危険に飛び込む覚悟が必要です。なぜならば、誰もが自分の魅力をアップさせようとしているからです。魅力アップの競争は非常に激しい戦争になっているのは当然といえます。戦争に行くのに危険を冒さないというのはあまりにも身勝手な考え方であり、魅力アップ戦争をしたいのなら危険に飛び込む勇気も必要になるはずです。

 次に「体重を何kg落としたいのか?」を考える必要があります。100kgの体重を60kgにしたいのなら、効果が小さいダイエットサプリを選ぶべきではありません。また、5kgの減量で満足な人なら、危険を犯してまでも何十kgも減量をする必要がありませんので、効果が少なくても、安全なサプリを選ぶべきです。

 今回は私の独断と偏見で、「ダイエット効果の強さとその危険度」を表にしてまとめてみました。この表は、自分がどのサプリを用いるかの選択をするときに非常に有用です。

サプリの効果と危険度

タバコ(参考)
主成分:ニコチン
種別:食欲抑制・下剤代わりとして
作用:ニコチンはドーパミンを増やし中枢を刺激し食欲を抑える、便通もよくなる
副作用:肺ガン、ニコチン中毒、習慣性 
効果:小
危険度:危険(健康のためすいすぎに注意!)

『BOWS』など
主成分:キトサン
種別:脂肪吸着剤
作用:脂肪を吸着させて便にさせてしまう(便どっさり!)
副作用:脂溶性ビタミン欠乏の恐れ(E・D・A・H・K)
効果:中
危険度:危険小

オオバコ
主成分:オオバコ
種別:脂肪吸着剤
作用:脂肪を吸着させて便にさせてしまう(便どっさり!)
副作用:脂溶性ビタミン欠乏の恐れ(E・D・A・H・K)
効果:中
危険度:危険小

『ゼニカル』『Fat-X』など
主成分:リパーゼインヒビター
種別:消化酵素阻害(リパーゼ)
作用:脂肪を消化するリパーゼという酵素の効果を1/3に低下させる
副作用:脂溶性ビタミン欠乏の恐れ(E・D・A・H・K)、下痢、腹痛、嘔吐
効果:大
危険度:やや危険

お茶(参考)
主成分:タンニン、カテキン
種別:消化酵素阻害(アミラーゼ)
作用:炭水化物を消化するアミラーゼという酵素の効果を阻害する。ブドウ糖を摂取すると意味がない
副作用:便どっさり
効果:小
危険度:安全

『α-20』『CARB-X』など
主成分:タンニン、カテキン
種別:消化酵素阻害(アミラーゼ)
作用:炭水化物を消化するアミラーゼという酵素の効果を阻害する。ブドウ糖を摂取すると意味がない
副作用:便どっさり
効果:中
危険度:安全

ビタミンB群
主成分:ビタミンB群
種別:糖代謝促進
作用:糖を効率よくエネルギーに変換させるための補助
副作用:特になし
効果:小
危険度:安全

『トナリンEX』など
主成分:異性化リノール酸(CLA)
種別:脂肪代謝促進
作用:脂肪酸をエネルギーに変換する反応を加速する
副作用:腹痛など
効果:小
危険度:危険小

ピルビン酸カルシウムなど
主成分:ピルビン酸
種別:脂肪代謝促進
作用:脂肪酸をエネルギーに変換する反応を加速する副作用:腹痛など
効果:小
危険度:危険小

ガルシニアなど
主成分:ヒドロキシクエン酸
種別:脂肪代謝促進
作用:脂肪酸をエネルギーに変換する反応を加速する
副作用:腹痛など
効果:小
危険度:危険小

L-カルチニンなど
主成分:L-カルチニン
種別:脂肪代謝促進+タンパク質合成促進
作用:脂肪を燃焼し、筋肉の合成を助ける
副作用:なし
効果:小
危険度:安全

『コリン&イノシトール』など
主成分:コリン&イノシトール(ビタミンB群)
種別:脂肪酸の移動を促進
作用:脂肪酸をミトコンドリアが効率よく運ぶ
副作用:なし
効果:小
危険度:安全

『ダイエットミネラルΩ』など
主成分:セレン・マグネシウム・リン・コバルト・クロムなど
種別:基礎代謝上昇
作用:ミネラルはさまざまな酵素、ホルモンの作用を助ける
副作用:過剰にとりすぎるとさまざまな副作用
効果:小
危険度:危険小

問題の中国サプリに混入された
主成分:甲状腺ホルモン
種別:基礎代謝上昇
作用:基礎代謝を上昇させてカロリーを強制的に消費させる
副作用:肝障害、甲状腺機能亢進症
効果:大
危険度:かなり危険

『アミノボーテプラス』など
主成分:L-グルタミン・L-オルニチン・L-グライシン・L-アルギニン・L-カルニチン
種別:成長ホルモンの分泌を促す
作用:10歳若返ると言われる。体重もある程度減少するが、厳密なダイエットサプリではない
副作用:特になし
効果:小
危険度:安全

『サノレックス』(医師が処方)
主成分:PEA(覚醒剤類似物質)
種別:食欲抑制
作用:満腹中枢を興奮させ、食欲を減退させる
副作用:不眠、高血圧など
効果:大
危険度:やや危険

『エフェドラ』など
主成分:エフェドリン(PEA)
種別:食欲抑制
作用:満腹中枢を興奮させ、食欲を減退させる
副作用:不眠、高血圧、不整脈など
効果:大
危険度:危険

『フェンフェン』など
主成分:フェンフルラミン
種別:食欲抑制
作用:セロトニン・メラノコーチン作動性神経の興奮により食欲が抑制されると言われるがまだ詳細不明
副作用:抗精神薬作用、心臓病(高血圧・不整脈など)
効果:大
危険度:危険

『セントジョーンズワート』『プロザック』など
主成分:セロトニン再取り込み抑制剤(SSRI)
種別:食欲抑制
作用:セロトニン・メラノコーチン作動性神経の興奮により食欲が抑制されると言われるがまだ詳細不明
副作用:不眠、眠気、不安、落ち着きなど、人によって様々(主に精神系)
効果:中
危険度:危険小

カフェイン(コーヒーなど)(参考)
主成分:カフェイン
種別:食欲抑制、基礎代謝アップ
作用:交感神経系を興奮させノルアドレナリンの分泌を促し基礎代謝をアップさせる
副作用:不眠、高血圧など
効果:中
危険度:危険小

『カプサイシンダイエット』など
主成分:カプサイシン
種別:食欲抑制、基礎代謝アップ
作用:交感神経系を興奮させノルアドレナリンの分泌を促し基礎代謝をアップさせる
副作用:不眠、高血圧など
効果:中
危険度:危険小

何がどうして、どうなんだ?

 この表を見せられても、何が何だかさっぱりわからないことでしょう。自分がどのサプリを何の基準で選べばよいのかさっぱりわからないと思います。そういう人のために簡単にサプリの仕組みを解説します。

 ダイエットサプリには大きく分けて3種類あります。

 1. 消化吸収させない
 2. 基礎代謝をアップさせる
 3. 食欲を低下させる


 1がもっとも原始的で、昔の人はダイエットをするためにはこれしか方法がありませんでした。前にも述べましたが、古代ローマ帝国の時代、ローマ市民は飽食の時代でしたので、ダイエットをするために食べた後に食べた物を吐くようなことをしていました。そのために、会食会にはそのための壷が用意されていたという話です。吐いてまで食べるの? と思われるかもしれませんが、現代のダイエットの発想もまったく同じです。吐くのではありませんが、便にしてしまって消化吸収されないようにしています。

 さて、ダイエット意欲満々の方は2も3も同時に実施したいと思うはずです。ですが、ここに問題点があります。消化吸収を阻害すれば、ほかのダイエットサプリの効果が激減するということです。サプリ自体も吸収されないわけですから、効果が落ちるのも当然。ですから、2や3は1と併用しないことが原則です。

 次に2ですが、これは服用すればそれだけで「勝手に基礎代謝が上がる」ものと、「基礎代謝を上げるのを手助けする」サポート系サプリがあることを知っておきましょう。

 代謝を助けるビタミン系のサプリは、副作用が少なく好都合なのですが、基本的には自分が運動をしたり薄着をしたりして「代謝を高める努力」をしなければなりません。ですから楽チンダイエットにはならないことを覚悟してください。

 一方、勝手に基礎代謝が上がるもの、つまり“甲状腺ホルモンを刺激する系”のサプリは楽していても体温や基礎代謝が勝手に上昇するので非常に便利ですが、これは「カラダの仕組みを壊す」ことになりますので副作用も絶大となることは覚えておきましょう。

 3の食欲を低下させてしまうサプリはもっとも楽チンダイエットといえます。“食べなければやせる”という公式はあまりにも当たり前ですね。ただし、食欲を変化させる薬は必ず精神に影響を及ぼします。薬の服用によって若干性格も変化します。不眠やハイテンションの状態になったりもします。また、サプリの種類によっては若干眠くなることもあるかと思います。

 また、もっとも危険な副作用としては、血圧を上げたり、脈拍を早めたりなど心臓系に負担をかける副作用があります。もちろん、すべてにそのような作用があるわけではありませんが、注意が必要です。


サプリメントにはこれだけの種類と作用および副作用があります。参考までにお茶やカフェイン、タバコも入れておきました。自分で選ぶ際の目安にしてください


私がおすすめするサプリ

 これは私個人の意見で恐縮ですが、「もし、自分が使用するとしたらどのサプリにするか?」といわれれば、1の“消化吸収させない系”では「アミラーゼ阻害系」、2の“基礎代謝をアップさせる系”では「アミノ酸」か「ビタミン」系、3の“食欲を低下させる系”は性格に影響するのでできれば避けたい感じです。

 3はともかく、1も2も副作用が少ないので私的にはおすすめです。さて、あなたはどのサプリを使用したいですか?


ダイエット効果が高いほど危険も高くなります! サプリメント選びはくれぐれも慎重に!!


コミック画像

なにごとも「ほどほど」にね!!
マンガ・野村ポレポレ



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