茨城キリスト教大学教授・栄養学博士 落合 敏 先生
食べるとピリリと辛いとうがらしクッキー。辛味成分・カプサイシンには、胃や腸の働きを活発にし、消化、吸収を効率よくする作用があります。一方で、新陳代謝が高まるため、体内に存在する不必要な脂肪なども効率よく燃焼させ、体外へ発散させる働きもあります。つまり、カプサイシンには脂肪をつきにくくし、かつ効率よく燃焼させる作用があるのです。
とうがらしを食べると、体がポカポカとあたたまり汗をかくのは、体内でエネルギーが燃えているためです。とうがらし入りクッキーは、冷え症で悩んでいる方にも、おすすめのクッキーといえるのです。ただし、いくら効果的だからといって、カプサイシンをとりすぎるのは禁物です。とうがらしの辛みによって、味覚障害を起こしたり、食べすぎて、胃腸をこわしてしまっては、本末転倒です。
ですから、とうがらしをクッキーに適量加えて食べるダイエットはとうがらしで新陳代謝が高まるうえに、過剰摂取の心配がないのです。とうがらしクッキーは、夜よりは、エネルギー消費の高い昼の12〜1時、または3時のおやつの時間にとるのがよいでしょう。
●免疫力がアップし、カゼや感染症に対する抵抗力が高まる
●とうがらしの刺激のおかげで、少量の塩分で満足するようになる。つまり塩分の摂取量を大幅に減らすことが可能
●運動と組み合わせれば、減量効果がよりアップする
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