薬剤師の独立に必要な事とは?失敗しないために知っておきたい事

薬剤師の独立に必要なスキル

 薬事法によって、薬局にも1店舗に1人管理薬剤師を置くことが義務付けられ、兼任することはできません。管理薬剤師という資格はなく、薬剤師資格があれば誰でもなることができます。しかし、実際には5年程度の実務経験がないと、医薬品の知識の面などから難しいといえます。眼科や耳鼻科、皮膚科、あるいは整形外科クリニックの門前薬局であれば、取り扱う医薬品の種類が少ないですが、実際には少なからず、他の医療機関の処方箋も持ち込まれます。飲み合わせのチェックなど薬学の知識が求められますので、独立を考えるのであれば、総合病院の門前薬局で働いておくとよいでしょう。また、薬局の保険請求など会計に関する知識も必要です。

何にお金がかかる?開店資金の確保

 薬局を開設するには、店舗、機材、在庫費用等に関わる開店資金が必要です。都市部では、ビルのテナント物件を借りるための保証金や礼金など、賃貸費用が必要です。地方では、駅前以外のエリアで、都合の良い場所にテナントが空いていることが少なく、クリニックや病院の近くに薬局を建設することになります。敷地の購入または賃借費用と薬局の建設費用がかかります。機材としては、分包機とレセプトコンピューターは最低限必要です。
 必要とされる医薬品の在庫量は、近隣の医療施設の診療科目や科目数によって変わります。近年は、ジェネリック医薬品が普及によって、同種の医薬品の在庫が増えたことから、以前よりも在庫負担が重荷となる傾向にあります。調剤薬局の収入の大半を占める医療保険からの収入は、患者へ処方薬を渡した後、約2カ月の入金です。個人での開業では、医薬品卸との取引で、値引き率だけではなく、保証金の入金を求められるケースや支払いサイトを短く設定されるケースがあります。医薬品卸との交渉を重ねましょう。診療科目による例外もありますが、処方箋の40枚につき薬剤師1名の配置が省令によって定められていますので、薬剤師を雇う場合には、人件費も見ておきましょう。余裕をもった運営資金を用意しておくことが大切です。

薬局の開業には人脈も必要

 薬局の開設する際に、病院やクリニックのない場所に設けるのはリスクが大きいですし、既に門前薬局のあるクリニックの近くに開設しても、訪れる患者数は限られます。新規に開業するクリニックの門前薬局として開業するのが理想的ですが、問題は開業情報を得る方法です。そのため意外と多いのが、薬剤師資格を持つMRが独立して薬局を開設するケースです。
 MRは、医師に医薬品情報を提供することでパイプがあり、医師との接し方を知っています。医師と信頼関係を築き上げられると、医師の独立情報を耳にすることが可能です。評判のよい医師の独立時に、門前薬局を開設し、人気クリニックになれば、薬局の運営がしやすくなります。医師とのパイプがない薬剤師は、元MRを薬剤師として雇用する、医師が出席しそうな勉強会に参加する、医療機器メーカーや不動産業者といった開業する医師との接点がある業者とのコネクションを作るといった方法が考えられます。
 薬局の開設で成功するために、主に必要なものは、薬剤師としてのスキルと開店資金、クリニックや医師との人脈の3つです。独立を考えた際には決して慌てず、必要な知識を身につけ、十分な準備、計画のもとに行いましょう。
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