医療機関以外での医師の働き方とやりがい

企業で働く産業医としての働き方

 企業で働く医師は産業医と呼ばれ、主に大企業での勤務になります。産業医の業務内容は、健康診断での生活習慣の指導などです。さらに、近年ではうつ病などのメンタル面の疾患が増えています。健康面だけでなく、精神的な面からのサポートが産業医として重要です。
 
 産業医は企業勤めになるため、ほとんどの場合土日が休みです。病院勤めであると土日勤務することや夜間勤務することも少なくありません。産業医だと自分の時間をつくりやすいというメリットがあります。産業医の給与は企業によって偏りがあります。常勤勤務では地方のほうが給与が高い傾向にあります。また、非常勤勤務の場合の相場は1回5万円くらいです。

製薬会社での医師の働き方

 製薬会社で求められている知識は、何も薬剤師の知識だけではありません。近年、製薬業界では医師の採用も増加しています。
 
 製薬会社での業務は、新薬の開発や研究、マーケティングなどです。さらに、製薬会社はグローバル化が進み、医療の知識だけでなく英語力も必要になってきます。英語力を理由に採用されないことも珍しくありません。海外とのやりとりや新薬の研究など、やりがいのある仕事です。企業勤めになるので、基本的に土日が休日になり、規則正しいライフスタイルを送ることができます。

施設での働き方

 老人保健施設などでは、常勤の医師を配置することが義務付けられています。一般的には、1施設につき1人の医師の配備です。
 
 医師の業務は、入居している方の健康管理などのが主です。医師としての業務以外に、書類作成などの業務もあります。老人保健施設などで働く医師の多くが、ベテランの医師で定年を超えた医師の方も多く働いています。給与の相場も、週4日勤務で1000万円くらいと安定しています。

保険会社での社医としての働き方

 社医は、大手の生命保険会社で多く募集している医師の働き方のひとつです。査定医とも言われています。
 
 生命保険の契約を行う際に、契約者の健康状況を調べて契約ができるかの判断を行う必要があります。社医の役割は、契約者のリスク診断を行う以外に、保険金などの支払い査定などに対するアドバイスを行うことです。リスク診断を行う際、さまざまな症状や病気と照らし合わせる必要があります。さまざまな病気の知識が必要な仕事です。

その他の働き方

 他にも医師が活躍できる場があります。
 
 1.自衛隊での働き方
 自衛隊病院という特殊な病院での医師は医官と呼ばれています。自衛官と同じ扱いになり、国家公務員です。医療班としての役割だけでなく、戦闘時を仮定して、訓練の際は迷彩服などを着て訓練に参加します。
 
 2.美容整形外科での働き方
 最近では、美容意識が高まったことから、医師として美容整形関連で働く働き方もでてきました。スキルやコミュニケーションが重視される業界なので、自分の力を試すことができますね。
 
 3.在宅診療医としての働き方
 最近では患者の自宅で直接診療を行う在宅診療医という働き方が増えています。在宅医療の推進と初期費用の少なさから注目されている働き方です。
 医師の働き方は、病院だけでなくさまざまなフィールドがあります。それぞれの働き方に、それぞれのメリットややりがいがあります。転職を考えているのであれば、病院以外での働き方も考えたうえで、自分にあった働き方を見つけたいですね。