20代のうちにやっておきたいことと、将来のキャリア

臨床研修医制度で選択の幅が広がった働きかた

 2004年に導入された臨床研修医制度。これによって医師の働き方も大きく変わりました。それまでは卒業した大学の医局に所属し、研修医として医師人生をスタートすることが一般的でした。そしてその医局で教授を中心としてピラミッドが構成されていたのです。
 
 しかし臨床研修医制度が導入されて自分自身で医療機関を選んで研修医としての働くことができるようになりました。前期研修医として2年間その医療機関で勤務をして、指導医について診療の全般的なことからはじめて、患者さんとのコミュニケーションの取り方や、看護師、薬剤師、その他の医療チームとのやり取りや一緒に働いて行くことを覚えます。また自分の専門外のことも含めて担当することで幅広いスキルを身につけるのです。
 
 そしてその前期研修医が終了すると、後期研修医がスタート。ここでも自分の考えで働き先を選ぶことができます。大学病院の医局に行く人もいますし、市中病院で臨床を学んだり前期からの病院に継続して採用されたりする人もいます。
 

キャリアが浅くても進路を選び取る力が必要に

 臨床研修医制度導入によって自分でキャリアパスや働く先を選べるようになったことは大きなメリットです。しかしキャリアの選択が自由になった一方、自分でキャリアを考えて研修先を選ばなければいけない面も出てきました。以前は、自動的に研修先が割り当てられていたことを考えると、将来を見据えた選択が求められます。
 
 そこで研修医時代は、特に自分の進路がはっきりとしていない場合は、大学病院でも市中病院でも研修をすることが勧められています。大学病院では研究志向な医療を見ることができますし、市中病院では一般的な臨床例が多く、臨床として関わることができる数も圧倒的に多くなります。その両方を研修先として選ぶことで、研修医が終わり本格的な進路を決定する時に役立ちます。
 

進路の決定をするにあたって考えるべきこと。

 その後の進路も臨床医になるか研究医になるかということで悩むこともあるかと思います。どちらを選ぶかによって、臨床医ならば専門医としてのキャリアパスを選ぶほうがよいですし、研究医であれば大学で修士号や博士号といった学位をとることも視野に入れる必要がでてきます。
 
 またどの分野を専門とするかということですが、研修を終えて4年目くらいから考えると医師としての全体像を踏まえた上で自分のやりたいことや得意とする分野が見えてきます。その間に様々な臨床例に触れて実践的なスキルを磨いていくことで、進路選択もしやすくなります。
 医師は6年間の大学生活を終えた後も研修医としての期間もあり、20代のほとんどが研修の期間となります。だからこそそこでどのようなスキルを身につけて、自分の進むべき道がどこにあるのかをじっくりと探っていくことが、今後のキャリアパス選択に向けて大切になってくるのです。
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