年金だけでは少し足りない、定年後の看護師の生き方

年金だけでは少し足りない、定年後の看護師の生き方

看護師の定年は60歳が基本

 国立病院における看護師の定年は60歳が基本になっています。それに合わせて、同じく定年を60歳としている病院が多いです。しかし、年金の支給は65歳からですので、5年の間無収入になってしまいます。
 
 力仕事の多い看護師ではありますが、30年以上看護師として生活してきた方はまだまだ60代でも頑健な方が多く、65歳まで働き続けるという選択肢も十分に考えられます。
 
 高齢の看護師は、長く働けない事が前提なので看護の最前線で積極的に使われるということはありません。しかし、その経験は若手看護師の教育担当や管理職の補佐として十分に活用できるものです。

看護師の年金だけでは生活できない

 看護師の年金は、多くの場合「厚生年金」か「共済年金」に加入しているのですが、そのどちらであっても一人で生活していくのにギリギリの額です。また、女性看護師の場合、出産や育休などで長期間現場を離れている事も多く、年金の支給額が大幅に下ってしまうのが実情でしょう。
 
 計画的にローンの返済を行っていれば問題はありませんが、払いきれていなかった場合には生活費を含めて赤字になってしまうこともあります。そうなった場合、定年後に新しい職場を探すことになります。

看護師が定年後の仕事を探す場合

 看護師には力仕事も多いですし、また注射器などを扱うので手先が器用でなくてはいけません。60歳を超えた高齢の方だとどうしても、行える業務が少なくなってしまいます。若手の教育係やアドバイザーとしてのポジションもそう多いものではなく、実際に働ける現場はかなり限られているのです。
 
 それでも、高齢のベテラン看護師が強く求められている職場というのも確かにあります。それが、精神病院や緩和治療の専門病院です。
 
 精神病院で必要なのは心のケアです。しかし、若い看護師では人生経験も少なく、どうしても人の心を扱う医療現場では能力不足になってしまうことがあります。また、精神病の患者と接するにつれて看護師の側も精神的に病んでしまうということも起こるのです。そういう現場においてベテラン看護師の力は頼もしく、精神的にも完成されているので、体力はなくても精神力は若い人より優れているということもあります。
 
 緩和治療などでも同等の事が言え、死を前にした患者さんの精神的なケアというのをベテラン看護師が担当する事があるそうです。高齢化社会ではこうした需要も増えているため、定年後でも働ける場所が増えています。
 
 また、介護施設の看護師で定年看護師を雇うケースもあります。看護施設の看護師は給料も低いので、キャリアのある看護師はやりたがりませんし、スキルアップにも繋がりませんので若手も敬遠します。そういう中で、ベテラン看護師が働ける場にもなりつつあるのです。
 看護師に限ったことではありませんが、老後は年金で悠々自適な暮らしを遅れる人はそう多くありません。看護師も老後の働き方を考えていかなければいけません。
 
 そんな中で、高齢だから、ベテランだから働ける現場というのは存在します。年寄りの看護師が働ける場所なんて無いと諦める事無く、次の働き方を模索していきたいですね。



クリニックと病院勤務では何が違う? 転職前に知っておこう看護師の職場ごとの福利厚生や待遇のリアル

看護師の仕事には、実は幅広い選択肢があります。病院かクリニック、訪問看護。それぞれの待遇やメリットデメリットについて比較を交えながら、経験のある先輩ナースに聞きました。

・Aさん
未婚、36歳、神奈川県在住。オペ室勤務。看護師歴14年目、転職して4年目。

・Bさん
30代後半、都内在住。看護師歴17年、現在の病院は4年目、オペ室勤務。
結婚1年目の新婚さんナース。

・Cさん 男性ナース

27歳、独身、都内在住。看護師歴7年目。今回初めて転職を経験。

クリニックと病院勤務では何が違う? 転職前に知っておこう看護師の職場ごとの福利厚生や待遇のリアル


目次

・選択肢が多い看護師の働き方、配属はどう決まる?
・給与の罠に気をつけよ!看護師の平均年収
・給料よりも大事?福利厚生について
・支援制度も!再び看護師として復帰する場合
・クリニックと病院勤務の違いは?
・経験は活かせる?訪問看護の実態
・転職前に知っておきたい、看護師の職場ごとの実態まとめ

■選択肢が多い看護師の働き方、配属はどう決まる?

転職を機に診療科を変えようと考えている人も少なくないはず。先輩たちはどうだったのでしょうか。現場の実態を教えてもらいました。

ーーそもそも担当する診療科はどのように決定するのですか?

A:一般的なのは、第三希望まで要望を出して、その中で決まることがほとんどです。新人の場合は、3ヶ月のローテーション勤務でいろんな科を回って希望を踏まえて配属が決まります。人気の科は面談でどれだけ熱く思いを語れるかで決まることもありますね。
B:基本的に人手が足りないこともあって、一度手術室の経験があるとその後も手術室に配属される傾向があります。それが嫌だったら手術が無い病院へいかなければならないです。

ーー新人でもオペ室に入ることはありますか?

B:教育体制が整っていれば、新人でも手術室の配属になります。基本的に病棟とオペ室の看護は違うので、器械の名前を覚える必要があり一からの勉強になります。オペ室の配属になって、やっぱり「病棟がいい」と辞めていく人も多いですね。
A:あとは外科系が好きか内科系が好きか、好みにもよります。
C:外科と内科ではケアの方法も違いますからね。

ーー外科か内科かは看護学生の頃からわかるもの?

A:実際に働いてみないとわからないですね。学校の実習レベルでは外科も内科も、話し相手がメインだったりするし。
B:ケアも大したことはしてないので、看護の本当の大変さは実習ではわからないです。

実際に経験してみないと適合しているかどうかがわからないのが実情。転職を通していろんな科で経験を積みながらキャリアを形成していく先輩も多いそうです。

■給与の罠に気をつけよ!看護師の平均年収

同じ看護師でも、働く病院や地域によっても待遇に大きく開きがあるようです。また、はじめに提示された給与の目安にも、思わぬ罠が潜むケースもあるのだとか。

ーー看護師の一般的な平均年収はどれくらいですか?
A:20代だったら500万円くらいかな。
B:都内の大きめの病院で、夜勤するかしないか、年代よりも夜勤体制によります。夜勤ができるかによって違いますね。
C:基本給だけだったら500万円には届かなかったけど、超過勤務とか夜勤の数が多いと上がります。昨年はそれで飛躍的に年収が上がりました。

ーー事前に提示された給与の目安と実際のお給料に差はありましたか?

C:もうちょっと高いかと思ったんですけど、実は入ってみると低い(笑)
B:病棟は夜勤もあるので高いですが、オペ室はそれがないので当然下がりますよね。
A:だからこそ、病棟とオペ室との格差をなくすために手当てをつけて同等にするかと思ったら、そうではない。だから格差は広がります。正直、馬車馬のように働いても給料が低い。

ーーどれくらい変わりますか?

A:年収で言えば100万くらい違うと思います。年齢と給料が同じと言われてますけど、あれ、初任給?みたいなこともあります(笑)
B:看護師の免許を持ってるんだか持ってないんだかの給料です。
C:ただ、大学病院は昇給率がいいんですよね。年間7000〜8000円くらいは上がるから、いればいるほど給料が上がる。大学病院とか大病院のメリットですね。転職エージェントさんにもそれは言われました。

配属先によっては100万円もの開きが出てくる給与形態。やりたい看護と給与とのバランスを見ながら、自分なりのメリットを探して落とし所を見つけることも大切なようです。

 

クリニックと病院勤務では何が違う? 転職前に知っておこう看護師の職場ごとの福利厚生や待遇のリアル

■給料よりも大事?福利厚生について

給与と並んで注目したいのが福利厚生。ライフステージによっては、給料よりも福利厚生の方を優先させる時期もあるのだとか。

ーー現在の福利厚生はいかがですか?

B:いまの病院の魅力は、病院の敷地内に保育園があるので看護師の仕事を続けられやすいんです。給料はそれほど高くないものの、保育園を探さずに格安で入れたり、子どもが熱を出したら特別な有給が使えたり。そういう福利厚生は魅力的です。

ーー病院には寮を完備しているところも多いですよね。

B:病院ごとの条件にもよりますが、寮にも住めますし住宅補助があれば自分で探した家に住むこともできます。

ーー寮のメリット、デメリットは?

A:病院から徒歩圏内の場所にキレイなマンションを借りてもらえて、更新料も不要。家賃相場の3分の1くらいの家賃で住めることと、同期と一緒に住めるので、地方からきた人には心強いですよね。遠方からだと引っ越し代が出るので手厚いです。
A:私は病院や同僚が近くにいるのが苦手なので、住宅手当をもらって離れたところから通っています。
B:気の合う同期がいるとは限らないもんね。彼氏連れてきてたことが話題になるし(笑)
C:ただ、居住にも制限があって、最長何年とか臨床経験何年とかの条件を設けている病院もあります。
B:そういうところは給料も上がっていますよね。うちの場合は給料が上がらないので、給料の範囲で住める場所を探すしかない。寮から出た瞬間にどうする?って転職を考えるきっかけにもなっています。

ーー敷地内に寮を完備した病院もありますよね?

B:昔は病院の敷地内に設けているところも多かったですね。
A:家でも救急車の音を聞いてね。
C:休まらない……。
B:通勤時間がかかりすぎるのももったいないけど、オンとオフがないのも辛い。
C:転職サイトを見ていたら病院の上のフロアが寮になっているところもありました。
B:間違って下に降りたら大変ですね。

寮は同期などの同僚が暮らしているので休みの日でも飲みに行くこともあるようです。一方で、プライベートを重視する人は住宅手当を利用して自分好みの家に住む選択肢も。制度を利用するには条件が設けられているケースもあるのでしっかりチェック。

■復職支援制度も!再び看護師として復帰するケース

ーー看護師を一度やめた場合、特にオペ室への復帰は大変ですか?

A:異業種に転職した経験のある先輩は、体が覚えてるって言ってました。
C:特にオペ室は日勤業務で、土日も休めますし。時間が読みやすいので予定が立てやすいから楽だという声も聞きます。
B:この病院を選んだ理由は、将来子どもを育てながら働けることが決め手でした。託児施設もあるし、復職する際には復職支援制度があるので、ちょっと現場から離れていた人に対しても再び働ける配慮があるのは安心ですね。

ーー具体的にはどんなことをするのですか?

B:日々進化していくのが医療の世界なので、新しい器械の取り扱いを教えてもらったり、点滴を刺したり。
1日だけの職場復帰体験もあるので、ブランクがあっても働きやすいです。転職する際には、教育体制がしっかりしているかどうかを見るのもコツです。ただ単に使い捨てのナースとして見ていないという証拠でもあると思います。
A:こちら側もいきなり復帰するのは不安があるので、心強い体制です。
B:ただ、ある程度の規模の病院じゃないと実現しない体制ではありますね。

復職のための研修を設けている病院も増えているようで、一度病院を離れた人にとっては嬉しい制度です。

■クリニックと病院勤務の違いは?

クリニックと病院勤務は設備の規模だけでなく、看護にどんな違いがあるのでしょうか。

ーー転職の際にクリニックを紹介されることはありますか?

C:転職エージェントに登録するとまずはじめに聞かれますよね。病院かクリニックか、施設か。
B:年収ベースでみると、お給料が全然違うこともあって。あとは家の近くにあるからとか、子育てと両立したいからとか、そういう方が転職するイメージです。
A:そもそも採用基準が臨床3年以上とか、ベテランを募集しているところが多いので、新人さんはあまり行かないかも。
B:新人でも採用しているのは透析ですね。ケアが独特なので、看護師の経験があっても一から覚えます。だから新人、未経験でもOKといえば透析です。日勤でお給料も普通のクリニックより高いイメージです。

ーーなるほど、病院勤務とは何もかも違ってきそうですね。

B:クリニックには「扶養内でOK」の募集が多くて、旦那さんの扶養に入って週に数回出勤するスタイルでしょうか。
A:パート的な働き方になりますね。
B:少人数で働くのって、本当に合わなかったときにその環境で仕事をするのはちょっと辛いですよね。
C:あとは、先生が開業するときに引き抜かれるケースはよくあります。
B:友人も先生の開業で声をかけられて、普通の病院よりも高いお給料をもらってクリニックで働いています。ただ、クリニックは個人経営なので、いつまでもあるとは限らない懸念点もありますね。

クリニックからの復帰はややハードルが高いのではないかと口を揃える3人。子育て世代や、ハードな働き方を望まない場合、パートタイムとして働きたい人にはメリットがありそうです。

クリニックと病院勤務では何が違う? 転職前に知っておこう看護師の職場ごとの福利厚生や待遇のリアル

■経験は活かせる?訪問看護の実態

看護師には病院やクリニック勤務の他に、施設や自宅に訪問する訪問看護という選択肢もあります。看護師免許があるからこそできるケアもあるのですが、実態はどうなのでしょうか。

ーー路線を変えて、訪問看護という選択肢もありますね。

B:以前、単発のお仕事で訪問看護と訪問入浴のお手伝いをしました。病院の中でやっていることと全く違っていたことが衝撃的でした。病院の中では看護ができても、訪問になると条件が限られます。家の中でできること、予算の範囲内でできること、あとはご家族がいいと思っていることが優先なので、看護としての視点だけではないのが難しかったです。
A:家族の意向に沿ってできることをしていくのが訪問看護。
B:それこそ年をとって柔軟性が出てきてからの方がいいのかな。
A:そうじゃないと、ぶつかってしまいそう。
B:入浴を手伝った時も、ヘルパーさんたちと一緒で、主導権はヘルパーさんが握っていた。あとはご家族の意向も大事で、オムツや着替えなどのやり方も病院のやり方が通用しなくて。ご家族が「こうやって欲しい」という要望を聞いてその通りにしないと、一つ違うだけでクレームがきたり……。
C:家族のリズムに柔軟に対応できるかどうか、ですね。
B:移動も絶対に怪我させられないので、病院で看るよりもずっとハードルが高いと感じました。

病院で経験した看護がそのまま通用するとも限らない訪問看護では、特に柔軟性が求められるようです。こうした単発での経験をすることでも自分がどういう看護を目指すのか、方向性が見つかりそうです。

■転職前に知っておきたい、看護師の職場ごとの実態まとめ

ライフスステージによっては、給与よりも福利厚生が優位になることもあるなど、その時の状況によって働く場所や求める条件が大きく変わってくるのが印象的でした。

・選択肢の幅が広い看護師の仕事。転職をしながら経験を積んでキャリアアップを目指すのも働き方の一つ。
・給与だけで病院を選ぶのではなく、自分のライフスタイルにあった福利厚生や制度も検討する。
・復職のための支援制度を利用すればブランクがあっても復帰できる。
・働く場所や病院の規模によって業務内容が大きく異なるので、自分がどういう看護を目指すのか、経験を通して方向性を決めるのも手。

看護師免許が活かせる職場は病院だけに限らず多岐に渡っています。固定観念に縛られず、幅広い視野を持って情報を集めることで、看護師としてまた新たなフィールドに立てそうです。

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看護師の職場でありがちな悩み、どう解決?先輩ナースに聞いてみた

患者さんやそのご家族、医師や師長、同僚と、看護師が毎日顔を合わせる人はな数にのぼります。様々な人と接してコミュニケーションを取りながら仕事を進めていくには悩みが尽きもの。看護師は普段どんなことに悩んでいるのか、またどのように解決しているのか、看護師ならではのリアルな本音に迫りました。

・Aさん
未婚、36歳、神奈川県在住。オペ室勤務。看護師歴14年目、転職して4年目。

・Bさん
30代後半、都内在住。看護師歴17年、現在の病院は4年目、オペ室勤務。
結婚1年目の新婚さんナース。

・Cさん 男性ナース

27歳、独身、都内在住。看護師歴7年目。今回初めて転職を経験。

看護師の職場でありがちな悩み、どう解決?先輩ナースに聞いてみた

目次
・病院の体制、それとも人間関係?…看護師ならではの悩み
・女心は複雑!…女性が多い看護師、上手に人間関係を築くコツは?
・スキルアップどころじゃなくなる…転職後まずはじめに気をつけたこと
・院内待機がストレス!看護師ならではの悩み
・こんなにいい職場は他にない!師長さんに助けられたナースたち
・看護師特有の悩みまとめ

■病院の体制、それとも人間関係?…看護師ならではの悩み

ーー看護師さん同士で愚痴をこぼし合うことはありますか?

A:愚痴はありますね(笑)
B:ナース間の愚痴というよりも医師だったり、あと多いのは病院の体制についてはよく話題になります。
A:オペ室は特にですが、患者さんが寝ていることもあって接点は少ないですが、病棟ナースは家族との関わりが出てくるので。例えばちょっと細かいご家族のこととか、ここは気をつけようねとかはよく話しています。
C:ちょっと癖のあるファミリーの話はよくしていますね(笑)

ーー部署内でグループができることは?

A:グループとか明らかな派閥は無いです。同期同士で仲が良いくらいでしょうか。
B:30代が多いので、病院にはいいところも悪いところもあるというのがわかっている人が多いので。

昔は毎週のように飲みに行っていたこともあったそうですが、職場の年齢層によってコミュニケーションの取り方も大きく変わるようです。

■女心は複雑!…女性が多い看護師の職場、人間関係を築くコツは?

ーー圧倒的に女性が多い職場ですが、普段どんなことに気をつけていますか?

A:でしゃばりすぎないとか、目立つほどよくないから影に隠れようとか。
B:だいたい目立っていく人は叩かれて辞めることが多いから、同期とひっそりしようねって話していました。
C:仕事ができなくても叩かれるし、できすぎても叩かれる。それで苦しんでいる人を何回も見てきました。
A:そう、だから普通がいちばん。

ーーなるほど。

B:先生たちから変に仕事ができるナースって支持されてもいじめられるし、できなくてもいじめられる。女心って複雑よね、って思います(笑)
C:目立たない、中間層がいちばん。
A:男性はそれだけで目立つからね。
C:マイノリティだからね。以前の職場で、認定看護師を取得してから転職してきた人がいるんですけど、元々いたスタッフが敵対視して。さらに目立ったことをするから、余計に叩かれていたのを見たことがあります。

ーー具体的にどんなことがありましたか?

B:職場にもよりますが、感情を露わにする人が結構多くて。そんなに自分の感情で喋る?ってくらい感情的で。
C:男性からの視点からみれば、さっきまでそこにいた人がいなくなった途端に批判しはじめたのを見て、その切り替えがうまくて。悟られないようにできるところが女性特有だなと思いましたし、誰を信用していいのかわからなくなりました(笑)

ーー男性ナースが入ることで空気も変わりそうですね。

B:男性看護師が入ってくれたことでだいぶ雰囲気が柔らかくなったと思います。
A:できるナースマンだといいのですが、ちょとできないとひどい言われ方をすることもありますね。
B:一人が嫌うと、みんなも嫌うのでそれが怖いです。
C:ターゲットを作るところが悪いところだなって思います。
B:仕事だけの人生を送っている人だと陰口とかいじめとかがすごいんですけど、ママナースが多いと、雰囲気を柔らかくしてくれていますね。子供をみるような感じで(笑)

職場の雰囲気を柔らかくしてくれる人はありがたい存在。楽しく過ごせる工夫をするのも大切なです。

看護師の職場でありがちな悩み、どう解決?先輩ナースに聞いてみた

■スキルアップどころじゃなくなる…転職後まずはじめに気をつけたこと

ーー実際に転職をしてみて、はじめに気をつけたことは?

C:最初はその職場の雰囲気を探ります。結構、群れがあるので群れをまず把握して。こことここはNGなのね、と。
B:誰がボスなのか、ボスと対立している人も探します。自分がどこの群れに教えられることになるのかを把握する。
A:地雷はどこかとか(笑)
B:自然と察していく(笑)せっかく目標を持って転職してきても、人間関係が悪いとスキルアップも何もないですから。

ーーサバイバルですね。

A:働き方とか動き方で、この人はこういう人だなっていうのが、だいたい見えてきます。この人には近寄らないようにしようとか。
B:朝出勤して見て感じることもありますね。あれ?今日は心を閉ざしてる、今日は話すのをやめておこうとか(笑)

先輩たちは空気を読むことで馴染んでいったようです。これも快適な環境づくりには欠かせない工夫の一つです。

■院内待機がストレス!看護師ならではの悩み

ーー特にストレスを感じたのはどんな時でしたか?

C:とにかく院内待機がストレスでした!本当にそれが嫌で。
B:しかも二人で泊まらなきゃいけないとなると、二人だけって結構辛くて。
C:きついよね!
B:しかも昔いた病院はなぜか二段ベッドで。もう本当にイヤで(笑)
C:うわー!
A:やめて欲しい!
B:二段ベッドがすごくイヤでした。上に先輩が寝て、下は新人。朝、起きてガーって準備して、先輩まだ寝てるのかな〜って気にしながら。先輩はメイクをしてから出てくるけど、新人の時なんてすっぴんでした(笑)

ーー男女ペアの時は別ですか?

C:男女の時は「じゃあ戻りますんで」って別れられるんですけど、仲の悪い女性同士だと大変ですよね。
B:ずっと一緒なんですよ。ご飯も一緒に食べなきゃいけないし。
C:別行動とれば「感じ悪い!」ってなる(笑)
B:先輩の好きなお菓子とか買ってきて「食べましょうよ」って気をつかって。本当に胃が痛くなりました。
C:だったら仕事に入った方がいいよね。
B:先生たちがきてくれた方が助かる。
C:終われば「お疲れ!」って解散できるから(笑)

大勢ならば紛れることも、少人数になると見えてくることもあるようで、関係を良好にするための工夫を心がけていたのが印象的です。

看護師の職場でありがちな悩み、どう解決?先輩ナースに聞いてみた

■こんなにいい職場は他にない!師長さんに助けられたナースたち

ーードクターとの間で悩むこともありますか?

B:手術室では特にドクターとの距離が近いんですよね。
C:時々飲みに行って仕事の話をすることもあります。
B:先生と打ち解けるまでに、数年かかることもありますね。お互いがどういう人で、どれくらいのスキルがあるのかなど、
お互いのことを知るのに時間がかかるので、良好な関係が築くのに数年かかることもザラです。
A :しばらくはお客さんという感じですね。
B:だいたい2〜3年くらいでしょうか。それくらいになると、ようやく信じてもらえるという感じがしています。

ーードクターよりも、師長や主任との方が関係が深いと。

B:今は主任がいないので、現在は師長さんと直接やりとりすることが多いです。
A:ナースとの間をとり持つ人がいてもいいような感じもしますが。情に熱い人なので、忙しい中でも一生懸命ナースのことを思ってくれます。

ーー師長さんとの関係はかなり大切ですね。

A:飼っていたペットが亡くなったときに、普通だったら休みなんてもらるような理由ではないのに、師長さんが「あなたにとっては家族のようなもの」と真っ先に理解を示してくれて、シフトを調整してもらえたんです。それは精神的にもすごく助かりました。
B:あの時はスタッフもみんな協力的だったよね。
A:残業もあったのですが、「私がとるから」って代わりに入ってくれて。みんなにフォローしてもらいました。
C:そういう関係は本当に大事ですよね。
A:こんな職場は、他には絶対にないです。そんなこともあって師長さんにはずっとついていこうと思いました。
B:私も入院した時に「治療に専念して、復帰するのはいつでもいいから」と言ってくれて、お金の面でもちゃんとボーナスが出るように年休を調整してもらったんです。そんな人、絶対にいないですよ。今の職場では誰かしら師長さんのお世話になったエピソードがあるんですよ。

ーーもし師長さんが別の病院へ行くとしたら?

A:ついていけるなら、ついていきたいです。
B:いまいる半分以上のナースは師長さんがいるから続けているんです。たとえ、他の病院のお給料がどんなに良くても、この先を考えたらやっぱり師長さんがいい。
A:病院の体制や給与に不満もありますし、でもやっぱり最後に師長さんのことを思うとやっぱり踏み切れない。こんなにお世話になっているのに裏切れません。

人望のある師長さんに助けられた先輩ナースたち。思いやりに溢れる細やかなケアが心掴んで離さないようで、不満はあるにせよ、いまの職場に踏みとどまる大きな理由となっていました。

■ 看護師特有の悩みまとめ

女性が多い職場は楽しいこともたくさんある反面、関係づくりが難しいと感じる場面も多々あるようです。看護師特有の悩みについて、解決方法をまとめました。

・ まずは職場全体を見て、群れとボスを把握すべし!
・ でしゃばりすぎず、着実に仕事をこなすことで信頼を勝ち取ろう。
・ 受け身にならず、楽しく過ごすための工夫をしてみる。
・ 病院の体制や待遇よりも、信頼できる上司がいるかなどの環境にも目を向けてみる。

どこへ行っても人間関係の悩みはつきものですが、裏を返せばどこにでもあるものだと割り切って、悩みすぎないことも必要なことかもしれません。先輩ナースたちは円満な人間関係を築くために、小さな工夫を重ねていたのも印象的でした。

<看護師の座談会-関連コラム>

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お金では解決しない環境が大切。転職前に師長の人柄を必ずチェックしよう!

やっとの思いで転職したのに、いざ働いてみたらどうも合わない……。実際に働いてみないとわからないことも多いのが転職の厄介なところ。失敗を避けるために、転職活動で気をつけたことや、いい病院の条件など、転職先を決めるためのポイントを転職経験のあるナースに聞きました。

・Aさん
未婚、36歳、神奈川県在住。オペ室勤務。看護師歴14年目、転職して4年目。

・Bさん
30代後半、都内在住。看護師歴17年、現在の病院は4年目、オペ室勤務。
結婚1年目の新婚さんナース。

・Cさん 男性ナース

27歳、独身、都内在住。看護師歴7年目。今回初めて転職を経験。

年代ごとに重要なことも違う? 看護師が転職先を決めるためのポイント

目次
・看護師の求める職場環境も年代とともに変わる…
・看護師のワークライフバランス
・待遇よりも勝るものがある?看護師が職場に求めること
・病院見学では必ずチェック!師長の人柄が重要
・看護師の転職に欠かせないことまとめ

■看護師の求める職場環境も年代とともに変わる・・・

「この病院で働きたい!」または「ここで一生働く」こんな風に即決できれば楽ですが、なかなかそうはいかないもの。先輩たちも、もやもやとした感情を抱いているようです。

ーー就職してすぐに辞めてしまうケースはありますか?

B:いなくはないですが、とても少ないと思います。
A:すぐ辞めると自分に不利になると学校で教えられたので。最低でも3年は頑張りなさい、後々に不利になるからと。
C:最初にいた職場って隠せないじゃないですか。履歴書をみればわかるので。

ーーこの病院違うなって気がつくまでの期間はどれくらい?

B:一週間もあればわかりますね。一日でわかるとこもあるし。
A:あっ!て思うよね(笑)

ーー転職とは反対に、同じ病院で長く務めることにデメリットはありますか?

B:長くいればいるほど、仕事をどんどん覚えてできるようにはなりますが、いいことも悪いことも誰も何も言わない状態になるので、人としてダメになっていくケースが多いです。それが怖いです。
C:ずっといる人ってそうなってしまいますよね、孤立していきます。
A:頼りにされる反面、ちょっと臭いもの扱いされることも。
C:力のいれ加減と抜き加減を調節することもできるようになるので、仕事が楽になるメリットもあります(笑)

ーー職場体験ができる病院があるといいですね。

B:お互いにとってメリットが大きい。実際にそういう病院もありますよ。
C:きっと自信があるんでしょうね、だからできる。
B:小さい規模の病院になると院長の考えが全てなので、世界観が合わないこともあるから知れたら嬉しい。

ーー年代によっても感じ方が変わりそうですね。

B:20代では感じなかったことも、30代になると価値観が変わって見え方が変わります。これから40代を迎えようとするとまた変わって。今後どう働いた方がいいのか悩みます。40代の先輩は、家庭に入ったりクリニックに行ったりと、バリバリ働くフェーズからシフトしていく。自分はどこを目指したらいいのか、次の転職を考えるに当たってどう決めたらいいのか迷います。

同じ環境を前にしても、年代によって捉え方が異なり、悩むポイントも違ってくるようです。同じ病院で勤め上げるのがベストか、それとも転職した方がいいのか。どこへ転職するか……悩みは尽きないようです。

年代ごとに重要なことも違う? 看護師が転職先を決めるためのポイント

■看護師のワークライフバランス

ーーチームワークの他にはどんなことが挙げられますか?

A:仕事と生活のバランスでしょうか。
B:がむしゃらに働きたい時は、休みが少なくてもいいんですけど、だんだん年齢を重ねるとそれだけが人生じゃないとわかってくるので。
C:そうですよね。他にも楽しいことがあるし、仕事をするだけのために人生があるわけじゃないですからね。ワークライフバランスなんて看護師の世界でもよく言われていますよ。
B:今の病院はママさんナースが多いこともあって、委員会などは時間内に終わります。他の病院では、委員会や勉強会があると自分が休みの日でも出なきゃいけない。そうすると休みがどんどんなくなっていく。転職会社のサイトにも「勉強会は時間内に実施」と明記されています。ただ、勉強会がたくさん実施されている病院だと、みんなの業務が終わった後に行われるので時間が奪われがちです。
C:これも部署によって温度差があって、勤務扱いにしてくれるところもあれば、個人のことだからと残業扱いにはならないところもある。同じ病院でも部署にもよって扱いが変わりますね。

ーー部署ごとに方針が違う、そこまで見えないのが現状ですね。

B:そもそも、病院が掲げてる理念と各師長さんの思いが違っていて、師長さんが独身でバリバリ働くのが好きだとママさんナースが働きづらい。それほど師長さんのカラーって大きいです。あとは相性ですね、どんなにいい人でも師長さんと合わないと辞めていく(笑)
A:誰を入れてもすぐに人が辞めていく病院もありますし。
B:誰もいなくなってから、ようやく職場改善が始まるところもある。

中には看護師の入れ替わりが激しい職場もあるようで、体制そのものの改革を必要とする、根深い問題を抱えた病院もあるようです。ただ、ここまではなかなか浮き彫りにならないのが現状です。

■待遇よりも勝るものがある?看護師が職場に求めること

ーー職場に求めるのはやはり良好な人間関係ですか?

B:ちょっと素で話せる人は職場に欲しいですよね。
C:同期か一年上の先輩はすごく大事です。
A:大事だよね。
C:こんなこと聞いていいのかなっていうことを聞きやすいのが1年上の先輩なんです。ちょうど1年前に自分も同じ思いをしてるからわかってもらえる。
B:男性看護師同士だとそれは聞きやすそうだよね。
C:そこはマイノリティの魅力ですね。
B:男性看護師の会が開かれる病院もあるんですよね。辞めた人も集まって。そういうのがあると心強い。
C:前の病院もありましたよ男性看護師会。男性看護師が一堂に集まる会が開かれました。
B:一番最初の職場の師長が男性で、すごく働きやすかったんですよ。次の職場は女性の師長だったことで改めてその良さがわかりました。

ーーお金では解決しない環境が大切だと。

A:お金って欲が出るじゃないですか。だからやりがいとかチームワークで仕事を選んだ方が、私はいいと思います。
B:特にオペ室はチームで仕事しているので、人間関係が悪いと辞めていく人も多い。
C:最悪ですね。
B:そういうことは公にならないですよね。病院見学に行っても、ちょっといい人かなってことがわかるくらいですし。

待遇よりもチームワークを重要視する声。激務だからこそ、こだわりたいポイントと言えそうです。

■病院見学では必ずチェック!師長の人柄が重要

ーー職場では師長の人柄がかなり影響するようですね。
A:いまの師長さんは、これまで働いてきた中でこんなにナースのために奔走してくれている師長さんに出会ったのは初めて。働き方とかお給料の面とか、おかしいと思ったことは事務長に取り合ってくれるんですよ。いままでは組織だからしょうがないと流されてきたことなのに。
C:僕は面接の時に師長さんにお会いしたのですが、うちは給料が安いけどいいの?って言われました(笑)
A:それは逆にいいですね(笑)
C:それだけでも信用できますし、隠していることがないんだろうなって思えました。それに勤務表まで見せてもらえて、ちゃんと休みが取れるということがよくわかったので、この病院に決めました。
B:そういう意味でも、事前に現場にいる師長さんの言葉が直接聞けたらいいなと思います。

ーー現在の職場の雰囲気はいかがですか?

A:師長さんが「看護師はプライベートありきな仕事だから」ってあらゆるところで寛容なんです。
B:だから職場の雰囲気も「ここは自分のやりたいことをやる病院の一つ」だと思って、似たような考えを持つ人が集まっているので、転職についても目指す人生を送るための転職ならばって、すごく寛容なんです。
A:辞める時は殺伐とするものですが、この病院では送り出す時も頑張れ!って送り出してくれる。

ーーそれはいい環境ですね。

B:ベテランが揃っていることもあってカバーしやすいから休める部分もあります。ライフスタイルも変わってきて、がむしゃらに働くだけが人生じゃないと思う時期に差し掛かって。そういう意味では、似たような価値観を持つ人が集まっているのでうまく成り立っています。

C:支え合いの精神ですよね。以前いた職場では、勤務希望を出した時に「これどういう意味?」ってマルをつけられたこともあります。
B:私もありました。それも師長じゃなくて一般のスタッフから指摘されることもあるから嫌ですよね(笑)

看護師が働く現場は、主に看護師長のカラーが色濃く出るため、病院見学などでは積極的に会話をした方が良さそうです。

■看護師の転職に欠かせないことまとめ

インタビューを通して、看護師にとって看護師長がどれだけ大きな存在かがわかりました。外部からは見えにくいことだけに、病院見学などを利用して積極的に会話をしたいものです。

・病院に関する情報は鵜呑みにせず、しっかりと見極めよう。
・看護師長さんが職場のキーマン。病院見学などでしっかり会話しよう。

お給料だけでなく病院の体制、職場のチームワーク、人間関係、環境、生活の充実ーーどれも欠かせないことだけに、何に重きを置いてバランスを保つのか。ワークライフバランスについて自分なりの方針を持つことで転職の方向性も定まってくるようです。

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転職した看護師に聞いた!転職を決めた理由と転職活動のスケジュール

職場の人間関係や院内の労働環境、ルール、待遇……どの病院でも何かしらの問題はつきものかもしれませんが、看護師が病院を辞めたくなるのはどんなことがきっかけだったのでしょうか。また、転職を考えてからとった行動について、転職を経験した先輩ナースに聞いてみました。

・Aさん
未婚、36歳、神奈川県在住。オペ室勤務。看護師歴14年目、転職して4年目。

・Bさん
30代後半、都内在住。看護師歴17年、現在の病院は4年目、オペ室勤務。
結婚1年目の新婚さんナース。

・Cさん 男性ナース

27歳、独身、都内在住。看護師歴7年目。今回初めて転職を経験。

転職した看護師に聞いた!転職を決めた理由と転職活動のスケジュール

目次
・初めての転職はどんなことがきっかけ?
・このままだと看護師人生が終わる!…危機感から転職を決意
・同僚には言えなかった…ナースの転職、誰に相談した?
・辞め待ちも…看護師の転職の意思を伝えるタイミングは?
・転職経験のあるナースに聞いた、転職スケジュール
・看護師が転職をする前にしたことまとめ

■初めての転職はどんなことがきっかけ?

ーー初めて転職を意識したのはどんなタイミングでしたか?

A:初めての転職は、家族の看護をする必要があったため、考える暇もなく1ヶ月ほどですぐに辞めました。落ち着いてから働こうと決めたので、迷いはありませんでした。
B:私は奨学金の縛りがあったので、就職して1年目の時から3年後には辞めることをほぼ決めていました。

ーー奨学金の制度で縛りがあるようですが、結局辞めてしまう人も多いようですね。

A:魅力的な病院だったらそれ以上働くケースももちろんあります。1〜2年目は覚えることがたくさんあるので考える暇もありませんが、3年目になってようやく看護の楽しさを覚えて。それで他の病院も見てみようと、チャレンジしたい気持ちが湧きました。

地域や環境によっても大きく異なる転職。無我夢中で過ごした3年間を経て、気持ち的に余裕ができた頃に一度目の転職を考える傾向にあるようです。
一方で、看護師歴7年で初めての転職を経験したCさんは、

C:男性ということもあり、力を必要とすることが多い整形外科へ配属されたり系列の病院へ異動があったりと環境の変化があったので、転職は今回が初です。

大学病院など大規模な病院特有ですが、院内での配属替えや系列病院への異動をで環境を変えながら、同じ病院に長く勤務するのも一つの手と言えそうです。

■このままだと看護師人生が終わる!…危機感から転職を決意

職場の環境だけでなく、思わぬきっかけで転職を意識したケースもありました。

B:学生時代の同期とか違う病院で働く人で集まった時に病院の話題になり、その中で「え?うちの病院ってやばいかも…」と思うような情報を聞いたり、今よりもいい条件だと知ったり。「私もそっちへ行きたい」といえば、友達も「空きがあるよ!」みたいなことが年々増えてきますね。

ーー他の病院に魅力を感じたのは具体的にどんなことでしたか?

A:私の場合は、やっているケアがすごく古いことが発覚したことが発端です。今やっているケアって時代遅れなんだと思った時に、「私、看護師終わる!」って思ったんです。
例えば、当時は膀胱洗浄が当たり前だったんですけど、いざ周りを見渡すと今はそんなことはしてないことがわかって。ちょっとしたことなんですけど、いつまでも古いものにしがみついてる病院なんだなって思ったら辞めたくなりました。

ーーそれがやがて病院の格差にもつながっていくと…

A:今思えば研修も少なかったし、研修に行ったとしても伝達講習がされてないとか。そういうことが積み重なると、情報っていつまでも古いんだなって。先生に今はこういう方法があるんですと伝えても、頑なに「俺はこういう風に習ったから」と言われて、ケアの方法が一向に変わらないケースもありました。

転職した看護師に聞いた!転職を決めた理由と転職活動のスケジュール

■同僚には言えなかった…ナースの転職、誰に相談した?

ーー転職を考えたとき、誰かに相談しましたか?

A:はじめは同僚と職場に対しての不満をガーッと話していくのですが、次第にそれが辞めたい気持ちに変わって……。「あ、辞めよう」となるパターンも多い気がします。ただ、本気で辞めようとする場合は同僚には言えないです。それは、辞めることで迷惑をかけることは明らかなので。これまでの部署の中では言えませんでした。

同僚への影響を考えて、看護師以外の友達に転職の悩みを打ち明けていたそうです。

ーー転職を考えた期間はどれくらいでしたか?

B:これも年齢にもよると思いますが、比較的20代の頃はパンパーンと辞めやすいというか、未来に希望を抱いて羽ばたけたところはありますね。
初めての転職の時に、いいことばかり考えて安易だったなと今となっては思います(笑)

前述のAさんのように、家庭の事情や自身の体調不良などの緊急的なケースを除いては、意向を伝えてから時間をかけて転職準備をする人も少なくありません。
実際に退職の意向を伝えてから退職するまでの期間は、早くて3ヶ月、長いと1年ほどかかるケースもあるようです。

■辞め待ちも…看護師の転職の意思を伝えるタイミングは?

ーー辞める意向を伝えたのは3ヶ月前くらいからですか?

C:前の病院では秋頃に次年度の意向調査の用紙が配られていました。退職、異動、産休の可能性など、ある程度先の予定を把握していました。
B:これまで経験した病院のほとんどが、基本的には次の人材が見つかるまで辞められないとか、後輩に仕事を教えて育ててから辞めて欲しいと言われることがほとんどでしたね。
C:はじめに意思を明らかにしておかないと、他にも辞めたい人がいっぱいいるから急には辞められません。
B:そう、辞め待ち!それはありますね。「あなたの前にもまだ(辞めたい人が)いるのよ」と言われたこともあります。
C:順番待ちはよくありますね。
B:だから一度入ると辞められない怖さはありました。

転職した看護師に聞いた!転職を決めた理由と転職活動のスケジュール

同僚にも相談できず、意を決して上長に伝えたらまさかの辞め待ち。こうしたケースも珍しくないようで、職場の事情を踏まえた上でスケジュールを組みたいものです。

■転職経験のあるナースに聞いた、転職スケジュール

転職のスケジュールとしては、6月〜8月には病院見学をして、面接を経て10月〜12月末には内定、新年度に入社。という流れが一般的なようです。

ちなみに、AさんとBさんは同じ4月のタイミングで入社した同期です。新年度に合わせて転職をすると、複数の同期に恵まれやすいというメリットもあります。

複数の看護師で連携を取りながらの仕事が多いため、自分が抜けることによって迷惑をかけてしまうと、同僚には打ち明けられず一人で悩むケースも少なくない看護師の転職。転職サイトを活用したり、別の病院で働く友人に相談するなど、広い視野を持つのもコツのようです。

■看護師が転職する前にしたことまとめ

どの病院も、看護師不足に陥っているのが現状。特別な事情を除いてはじっくりと転職準備を進める人が多いようです。先輩ナースの転職の流れをまとめました。

・転職は職場の同僚ではなく、別の病院で働く看護師や異業種の友人に悩みを聞いてもらった
・転職の意思を固めたら早い段階で看護師長等に相談した
・退職に至るまでには早くて3ヶ月、長いと1年ほどかかるケースもある
・一般的な転職の流れに沿って、長めのスパンで進めることで病院見学に行けるなど検討材料が増える

転職を決めたからには「飛ぶ鳥跡を濁さず」のように、影響を最小限に止める配慮をしていたのが印象的でした。お世話になった職場を、円満に退職するための秘訣といえそうです。

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転職サイトで定着率をチェックし、病院見学はマスト!転職活動のポイント

病棟かオペ室か、診療科の選択に始まり、退職金や保育所などの待遇や福利厚生と、求める労働条件を挙げればきりがありません。看護師が転職をするにあたってどのようにして転職活動を進めていたのでしょうか。転職経験のある先輩ナースに聞きました。

・Aさん
未婚、36歳、神奈川県在住。オペ室勤務。看護師歴14年目、転職して4年目。

・Bさん
30代後半、都内在住。看護師歴17年、現在の病院は4年目、オペ室勤務。
結婚1年目の新婚さんナース。

・Cさん 男性ナース

27歳、独身、都内在住。看護師歴7年目。今回初めて転職を経験。

看護師の転職には優先順位が大切!失敗しない転職のコツとは?

目次
・キャリア?お金?自分にとっての優先順位で選ぶ病院が変わる
・転職に前向きな声も!看護師の転職のリアル
・好条件には罠が!? 転職の病院選び、どこに着目すべき?
・病院見学はマスト!チェックしたポイントは?
・ナースとしての強みを作るには?
・看護師の転職活動まとめ

■キャリア?お金?自分にとっての優先順位で選ぶ病院が変わる

転職エージェントを利用した際に、病院選びに迷ってしまったBさん。エージェントの担当者から言われたアドバイスが効果的だったそうです。

ーー初めての転職で、転職エージェントを利用したそうですね。

B:担当部署から、勤務時間、研修体制、残業の有無、給与や福利厚生……条件を挙げたらきりがなくて、迷ってしまいました。転職エージェントの担当者からは「何が自分にとって優先順位が高いのは何ですか?」と聞かれました。それが決まらないと病院を紹介しにくいと、アドバイスされました。

まずは、自分が何を優先するのかをリストアップして、病院を絞りこんだそう。Bさんは、結婚や出産などのライフイベントを考慮し、子どもを設けられる施設があるかどうか、ママとして働く場合を想定して病院を決定しました。

一方、キャリア形成に重きを置いたCさん。
C:オペ室勤務が長かったこともあり、自分のスキルを活かしたかったことが大きいです。系列病院の異動を経験していますが、他の病院ではどこまで通用するのかを試したかった。以前の病院にはない診療科の経験を積めるという視点で、現在の病院に決めました。

キャリアアップを目指す上で、豊富な経験も大きな武器になります。足りない経験を補うことを軸にすることで、目標に一歩近づきました。
自分にとっての優先順位を明確にしたことで、スムーズな病院選びが実現しました。

■転職に前向きな声も!看護師の転職のリアル

転職を考えてはいるものの、なかなか踏み切れずにいる看護師さんも多いはず。実際に転職を経験した先輩ナースたちは、どんなことをきっかけに転職に踏み切ったのでしょうか。

ーー看護師界で転職はよくあることですか?

C:ずっと同じ病院で勤め上げる人の方が少ないんじゃないかな。
A:東京はたくさんの病院があるので、だいたい3〜4年で転職するのは普通かもしれません。
B:これが郊外や地方になると違ってきますね。一生同じ病院で勤め上げるのも普通で、早く結婚して、子どもを産んで、親の介護をするというパターンも多いようです。

ーー看護師のキャリアとして、転職は経験しておいた方がいい?

B:転職しない人はいないんじゃないかなって思います。
C:一度出て、また出戻る人もいますしね。
B:他の病院を知らないと怖いです。
A:一番はじめに入った病院が自分のスタンダードになるので、本当にそれであっているのか、それは他で通用するスタンダードかがわからないので、一度は出た方がいいと思っています。
C:頭が柔らかいうちに転職して、いろんな経験を積んで。ただ、退職金のことを考えるとリミットもあるので、「ここは一生にいられるな」と思うところで最終的には決めたいなと思います。

20代で転職を経験することでスキルアップを図ったり、いろんな病院を見る中で長く働ける病院を探したり、目的にもよりますが3人とも転職に対して前向きな意見を持っていました。
いくつになっても転職は可能ですが、退職金制度などの視点からみると、リミットがあることも。

■好条件には罠が!? 転職の病院選び、どこに着目すべき?

他の病院よりもケアの方法が遅れていることを知ったAさん。これを機に転職を考えたそうですが、実際は公にならない情報です。次の病院を選ぶに当たってどのように情報を集めたのでしょうか。

ーー細かなルールなどは実際に病院に入ってみなければわからないですよね。

B:今でこそ看護師の転職サイトがたくさんできて、情報もたくさんありますが、私たちの時代は友達からの情報しかなくて。今思えば限られた範囲でしか病院を探してなかったと思いますね。
A:細かいことを知るためにも、病院見学は大事なんですよ。
B:病院見学はいかないと! サイトにはたくさんの情報がありますが、いいことしか書いてないところも多くて(笑)あと、福利厚生がしっかりしてるのにずっと募集していることろは怪しいと思っています。
C:この病院はずっと募集を出しているなから怪しいなぁーと思いますね(笑)
C:好条件には罠がある!と思っちゃいます。
B:でもみんなわかってるから、引っかからないですね。
A:あ、でもお金だけが目的で転職する人は結構引っかかるんですよ。とにかく稼ぎたい人。で、結局、転職を繰り返す……。

やりがいよりもお金を優先させた転職は、失敗しやすい傾向にあるようです。

■転職サイトを利用する時に気をつけたこと

手軽に求人が探せる転職サイト。何社もサイトがある中で、みんなはどのように活用して転職活動に生かしたのでしょうか。

ーー転職を検討する時に、転職サイトはどう活用しましたか?

B:まずは、気になる病院をピックアップして、複数のサイトを横断的に調べました。こっちでいいことが書いてあるのに、もう一つのサイトには違うことが書いてあるとか。
C:あるあるですね。
B:転職サイトには、有休消化◯パーセントと書いてあっても、違うサイトの口コミを見ると違っていることもあるし。同じ病院でも部署によって取得率が変わってくるので実際に話を聞いてみないと分からないです。

ーーそうなると口コミも信憑性に欠けますね。

B:何が正しい情報なのかが分かりにくい時もあります。
C:惑わされる部分もありますね。
B:何年か前の情報と、現在の情報って違うだろうし、入れ替わりも当然あるわけで。現状が知りたいのに、誰に聞いたらいいのかが分からない。

看護師の転職には優先順位が大切!失敗しない転職のコツとは?

ーー情報の見極めが大切ですね。

B:最近の転職サイトには定着率が書いてあるんですよ。いま働いている病院も高い方ですが、蓋を開けてみると実はママさんナースが多い。「子育て中はしばらくここで働くぞ」という覚悟を決めて働いている人が多いので、必然的に数字も高くなります。定着率が高いと誰にでも働きやすい職場に見えるけど、実はママさんナースが働きやすいように整備されている。実は、病院の理念と合うかどうかも見逃せないポイントです。
A:あとは、師長さんや主任との関係も大きいです。今の師長さんは情に熱い方で、あの師長さんじゃなかったら職場が回らない!

先輩たちが情報収集をする上で気をつけていたのが、聞いた情報やサイトに載っている情報を鵜呑みにせず、取捨選択をしながら活用したこと。実際に働く職場ですから、条件だけではなく職場の人間関係の方が大切だという意見もありました。

■病院見学はマスト!チェックしたポイントは?

転職サイトの情報だけでは心許ないと先輩たちも勧めていたように、病院見学は欠かせません。実際の職場の様子を把握できる病院見学でチェックしておきたいこととは?

ーーサイトの情報だけで病院を決めない方が良いと。

B:平均の残業が書いてあっても、絶対に嘘なんですよ。
C:絶対に信用しないですね。
B:実際に見て、職場の雰囲気や忙しさを把握する方がいいです。病院見学に行った時には、まず挨拶をちゃんとしてくれるかどうかを見ます。本当に忙しいところは無視ですし……。
A:どうぞ勝手に見ていって、という感じの職場もありますから。
B:そういうところへ行ったら、必要なことを教えてくれる環境じゃないんだなって思っちゃいます。
A:いずれ潰れちゃうよね。

ーー病院見学では、どの程度まで見せてもらえますか?

B:病棟などの施設をぐるーっと見て回る、“施設見学”のようなものも多くて。あとは「その時の状況によります」という条件も多いですし。あまり深いところまでは聞けないし、見せられないという感じで。オペ室の中までは見れないこともありました。

ーーできれば納得してから入りたいですよね。

B:はじめの印象と実際に働いてみた時のギャップが大きいこともある。
C:そういう意味では、みんなどこか妥協してますよね。

見学の範囲は病院によって異なるため、思うような見学にならないケースも。事前に見学範囲を交渉したり、不明な点は質問したりと、病院見学をより価値のあるものにする工夫は必要です。

看護師の転職には優先順位が大切!失敗しない転職のコツとは?

■ナースとしての強みを作るには?

病院に長く勤める場合でも、より良い転職をする場合でも、看護師人生をより良いものにするには、スキルアップは欠かせません。先輩たちはどのようにキャリアアップを目指しているのでしょうか。

ーー看護師としてキャリアアップを目指すとなるとどのような方法がありますか?

A:いまでいうと認定看護師の資格をとるために頑張ったり、病院によって定められた教育過程に挑んだり。院内研修を頑張っている人もいます。
B:自分がどの方向を目指すかによっても取る資格が変わるので、ずっと同じ病院で頑張って行きたいならば院内の研修を頑張るとか。どこの病院でも通用するものだったら認定に挑戦するとか、選択肢はたくさんあります。

A:ただ、認定を取るのに難点だなと思うのが、取りに行かせてあげる代わりに永久就職の交換条件がついてくるのがほとんどです。もし、どの病院でも通用する認定看護師の資格をとりたいならば、自分でお金を出して通うかしない。病院でとろうとすると動けなくなるデメリットもあります。
C:病院から通わせてもらうことで、学校に通っている間の基本給が出るし、場合によっては研修のお金も出るところはメリットですよね。
A:中には一度病院を辞めて取りにいく人もいます。
C:お世話になると、二度目の丁稚奉公が始まるんですよ(笑)でも取得すればHPに掲載されて病院にも貢献できる。
B:教育がしっかりしている病院なんだなというイメージアップにつながりますよね。

ーー悩ましいですね。

B:その他にも、学会で発表するならば費用を出してくれる病院もあって、提出して審査に通れば発表もできます。学会にも種類があって、いろんな病院の手術室の人が集まって知識を共有したり、お悩み相談コーナーで悩みを共有したり。全国から集まるので友達の輪が広がりますし、他の病院でのやり方を知ることができるいい機会です。

認定看護師の資格をとるために条件が設けられている場合もあるため、転職の際にはこの辺の環境や条件を踏まえた上で検討する方が良さそうです。
一方、学会では全国のナースとの交流ができ、視野を広げられるいい機会となっているようです。

■看護師の転職活動のまとめ

転職を考えたり、スキルアップを目指すにしても、とにかく選択の幅が広い看護師の世界。冒頭にあるように、まずは自分がどういう看護師になりたいのか、どういう看護を目指すのか、目的や目標をはっきり定めることが大切です。転職を経験したナースに聞いた、転職活動のコツをまとめました。

・看護師の転職は珍しいことではなく、スキルアップのためにも経験を積んでおくといい。
・今の自分には何が大切か、求める条件に優先順位をつけることでスムーズな病院選びにつながる。
・転職サイトなどの情報を鵜呑みにせず、病院見学を利用して自分にとって必要な情報を集めること。

特に女性の場合は、結婚や出産を踏まえると優先順位が大きく変わるため、その都度、自分にとって大切な条件を洗い出して順位をつけることがより良い転職につながりそうです。
また、各種サイトの情報は病院の概要や雰囲気をつかむには便利ですが、院内ルールなど、細かい情報に乏しいケースも。情報の見極めながら、病院見学などを通して自分にとって必要な情報を集めることも大切です。

<看護師の座談会-関連コラム>

「転職した看護師に聞いた!転職を決めた理由と転職活動のスケジュール」

「お金では解決しない環境が大切。転職前に師長の人柄を必ずチェックしよう!」

「看護師の職場でありがちな悩み、どう解決?先輩ナースに聞いてみた」

「クリニックと病院勤務では何が違う? 転職前に知っておこう看護師の職場ごとの福利厚生や待遇のリアル」

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