医師になりたてで配属後すぐの転職はアリか

前期研修に配属されてすぐに転職したくなったら?

 以前とは違って現在は前期研修で勤める病院も自分で選ぶことができるようになりました。行きたい病院を自分で選べるということは裏を返せば人気のある病院に希望が集まるということです。そのため多くの医学生は5年生、6年生のうちから病院の情報を集めるなどしてマッチングシステムによるマッチングに備えます。しかしながら当然全員が第一希望にマッチするというわけではないため、第二、第三希望や最悪「アンマッチ」となる場合もあります。こうした場合研修医になってからも「自分が希望した病院はここではなかった」という思いに囚われる人も少なからずいるでしょう。ましてや思い通りにいかない事があった時に「第一希望の病院だったら?」と考えてしまうのかもしれません。そのような場合に「転職したい」と考えるようになるのでしょう。
 
 医師に限らずどの分野であっても配属後1年未満の転職は勧められたものではありませんが、研修医にとっては特に医師になるための踏ん張りどころです。前期研修の場合、数か月ごとに所属される科がローテーションで変わっていくので、居心地のいい時も悪い時もあるでしょう。そのうえ2年後には後期研修に入り勤め先も新たに考える機会があります。前期研修の段階では医師としての自分の適性を見極める良い機会と捉えて、前向きに環境に順応する努力が必要です。

後期研修に配属されてすぐ転職したくなったら?

 3年目以降後期研修でどのような進路に進むかは大きく分けて2通りあります。ひとつは医局に入り、その中で大学病院や関連病院に勤務することです。ふたつ目は医局に入らず自分で病院を探して市中病院に勤務することです。このようにして自分で選択した進路にも関わらず後期研修中に転職をしたくなる人はいます。理由は「思っていたのと違った」「人間関係が合わない」「環境が厳しい」などの他に「指導医が移動してしまった」という場合もあります。いずれにしろ後期研修もある程度進み認定医や専門医などを取得していれば転職するのにもいい機会ですが、まだ後期研修に配属されてすぐの場合はどうでしょうか。
 
 医師としての将来性を良く考えたうえでやはり転職がしたいという場合、後期研修医としての経験を問わず転職サイトを利用して求人を探すことができます。市中病院での常勤医師の募集などで後期研修医の転職情報は多く見つけることができます。後期研修中の転職は難しくはありませんが、病院側からしても安易な転職は人物的な欠陥を疑いたくもなりますので、最低2年は一つの所で研修を積むのが望ましいでしょう。

研修終了!本採用後すぐに転職したくなったら?

 後期研修が終了した医師は多くの場合そのまま研修先で本採用されたり他の病院へ移るなどして専門臨床医としての知識と技術を深めていくことに努めます。ですが、本採用となって勤務を始めたのにも関わらず転職を考える人は少なからずいます。研修医を卒業したばかりのタイミングでの転職はデメリットが多いことは想定できますが、ではどのようなデメリットがあるのでしょうか?
 
 まず、臨床医としての経験が少ない医師の場合は病院側のニーズに当てはまらないことがあり、人気のあるエリアや病院を希望しても採用される可能性が低くなるということがあげられます。また1年以内での転職はその理由が人間関係にある場合が推察されることから、コミュニケーション能力に問題ありと思われる可能性もあります。その他転職して1年以内の医師は住宅ローンの審査からはじかれやすいという点も人生設計の上では考慮すべき点です。
 
 転職に関しては医師専門の転職サイトを利用することが多いと思いますが、転職サイト側にとっても採用後3か月以内の退職はペナルティと考える業者も多いようです。短期での転職がたび重なることのないようにマッチングに関しては慎重に行い、少なくとも3年は勤め続けられるようにしましょう。
 研修医や研修終了後まもない医師は一般の社会の中でいう新人にあたります。知識と技術を深めるこの時期はできれば集中して勤務できることが望ましいでしょう。初期研修から後期研修、それに続く本採用のタイミングで自分の希望や将来性などと真摯に向き合い、採用されてから「思っていたのと違う」という結果を招かないようにしたいものです。
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