メンタルヘルス不調は他人事ではない!

 勤労者のメンタルヘルス不調が増えていますが、看護師も例外ではありません。日本看護協会の「2011年度病院看護実態調査」では1ヶ月以上の病気休暇を取得した人のうち3分の1以上はメンタルヘルスの不調によるものと報告しています。また、人員不足の常態化や体調を崩しながらも働き続ける看護師の実態など看護師の労働環境の厳しさを指摘する報告も多く、労働環境の改善は重要な課題です。
 
 さらに、常勤看護師の離職率は10%を上回る状況が続き、離職理由の上位を占める「人間関係」はストレスになりやすく、メンタルヘルス不調を生じさせる要因となっています。看護師は、質の高い看護を行う上でも自身のメンタルヘルスに注意が必要です。

始まっています!看護師の労働環境改善への取り組み

 看護師の仕事は人員不足等による仕事量の多さだけでなく、医療の高度化などの理由で高い質が求められます。また、交代制勤務の職場では身体的な不調や睡眠障害を招きやすく、長期にわたる疲労の蓄積や睡眠不足はメンタルヘルス不調につながる要因です。
 
 近年では日本看護協会が労働環境の改善に向けた指導を行っているほか、各都道府県の労働局も医療労務管理相談の体制を整備し、「雇用の質」を高める取り組みを始めています。

今すぐ始めよう!自分でできるメンタルヘルス対策

 事業主には労働者に対してメンタルヘルスを含めた健康配慮義務があります。しかし、心の健康を目指すには受け身ではなく労働者自身のセルフケアが重要です。
 
 セルフケアとしては自分の心や身体の変化に日頃から気を配り、不調に気づいたら早めに解決策を考えましょう。また、生活習慣の見直し、あるいは自分の考え方や行動パターンの癖を知り、ストレスを予防する工夫をする、さらに人に相談するなど支援を受けることも大切です。
 
 他者の支援をする人は自分の健康は後回しにしがちですが、看護師が心も身体も健康であることは質の高い支援をする上で重要なことです。自分のメンタルヘルスの向上のためには、日頃からストレスを軽減できるようにセルフケアを行っていきましょう。
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