キャリアアップにつなげる薬剤師の転職

転職はキャリアアップの手段

 薬剤師がキャリアアップを考えたとき、勤務先によっては、転職がキャリアパスに有利に働くことがあります。製薬会社や大手の調剤薬局、ドラッグストアに勤務している場合には、一般的な企業と同様のキャリアパスが想定されます。調剤薬局のチェーンでは、薬剤師から管理薬剤師になり、エリアマネジャーや部長、支店長といったように、キャリアアップを目指せるでしょう。
 
 しかし、個人経営の小規模な調剤薬局や病院で働く場合、将来目指すべきポジションがないケースが考えられます。同じ調剤薬局でも、規模の大きな薬局への勤務がキャリアアップの手段として考えられます。

幅広い薬を扱う総合病院の門前薬局

 調剤薬局での勤務では、近隣にある病院やクリニックによって、取り扱う薬に異なります。例えば、皮膚科の近くの薬局では、皮膚科で処方される薬の調剤がほとんどあり、自然と業務上で知り得る薬の種類が少なくなります。単科クリニックの門前薬局で扱う薬が500種類程度なのに対して、総合病院の門前薬局で扱う薬は3000種類程度です。特定の科の薬の専門知識を深めるよりも、オールマイティである方が、キャリアアップには有利です。
 
 単科のクリニックの門前薬局に勤務している場合、将来的なキャリアアップを望むのであれば、20代のうちに総合病院の門前薬局への転職しておくとよいでしょう。

管理薬剤師を目指すには

 薬剤師がまずキャリアアップとしては目指すのは、管理薬剤師です。管理薬剤師は薬事法に基づいて、病院、調剤薬局やドラッグストア、製薬会社で、配置が義務付けられ、医薬品の品質管理や在庫管理を担い、他の薬剤師の管理を行います。必要な資格は薬剤師資格のみですが、薬事法や薬剤師法といった法律に関する知識に加えて、調剤薬局の場合には、レセプトや医療保険に関する知識も求められ、コミュニケーション能力も必要です。管理薬剤師には、3年以上の実務経験者が就くことが望ましいとされています。

キャリアアップのため取得したい資格

 薬剤師には、認定薬剤師制度や専門薬剤師制度があり、資格の取得によって、専門的な知識を有する薬剤師として認められます。転職にあたっては、資格は直接給料には反映されないケースが多いですが、スキルを証明するための手段として有効です。
 
 「研修認定薬剤師」は、日本薬剤師研修センターで40単位以上の研修を受講すると、取得できる資格です。3年ごとに30単位ずつ受講することで、更新されます。時代に即した薬剤師業務を行えるよう、自己研さんを積んだ薬剤師として評価されます。「漢方薬・生薬認定薬剤師」は、漢方薬・生薬に関する専門的な知識と能力があることを証明する資格です。
 
 日本薬剤師研修センターと日本生薬学会によって、研修の受講と試験を経て認定されます。「がん専門薬剤師」は、2010年より日本医療薬学会が認定するがん薬物療法の専門薬剤師資格です。唯一、薬剤師として医療法上の広告が認められています。この他に、「妊婦・授乳婦専門薬剤師」や「日本医療薬学会認定薬剤師」などがあります。
 薬剤師のキャリアアップのためには、転職先の規模や持っている資格に左右される場合があります。転職する際は、病院や調剤薬局の規模を調べ、自分のスキルを証明できる資格を取得しているとキャリアアップに役立つでしょう。
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