薬剤師なら知っておきたい用語の健康日本21とは

健康日本21ってなに?

 健康日本21は、厚生労働省によって発表された、国民の健康を増進するための指針のことです。2000年に開始され、2012年に一旦終了しました。そして、2013年からは、生活習慣などに対して一部改正が行われ、健康日本21(第二次)として再びスタートしています。健康日本21がうちだされた背景には、進む少子高齢化と疾病の変化が挙げられます。食生活や運動をはじめ、いくつかの項目に目標を設定することによって、国民一人ひとりが健やかな生活を送ることが健康日本21の狙いです。

食生活の指針とはどういったもの?

 私達の食事のあり方は大きく変化し、従来の日本食から、ファストフードや洋食など多様な食事へと変化しました。食生活の変化から、生活習慣病の増加や栄養素の不足などが深刻な問題となっているのです。健康日本21の栄養・食生活の項目では、健康を維持するための指針が示されています。
 
 1.栄養素の摂取レベルの指針
 栄養素の摂取レベルには、日本人ではとり過ぎが懸念されている食塩の他、野菜やカルシウムの一日あたりの目標摂取量が設定されています。毎日の食事の栄養素チェックにも使えますね。
 
 2.知識レベル等の指針
 知識レベルの指針では、食事などにおいてどれだけ関心があるか見ることができます。例えば自分の食事内容の問題や栄養をきちんと意識できているかどうかです。公開されている達成値で、どれだけの人が食生活に関心を持っているかが分かります。
 
 3.食の環境における指針
 近年では、健康を意識して職場やレストランなどでヘルシーメニューを取り入れているところもありますね。食の環境とは、ヘルシーメニューの導入であったり、正しい知識の普及の指針になります。

心と体の健康を保つ指針

 現在、仕事の形態の変化にともないうつ病の増加が懸念されるとともに、身体的・精神的理由による自殺者は後を絶ちません。運動量だけでなく、心のケアについても指針が示されています。
 
 1.運動の目標
 健康を維持するために、運動の習慣化などが指針に挙げられています。成人の場合の、男女別に目標歩数が設定されているので、日々の目標にするのも良いですね。
 
 2.高齢者の運動の目標
 成人とは別に高齢者の運動の目標が示されています。少子高齢化社会に伴い、医療費の増加などが懸念されています。医療に頼る前に健康なからだづくりを行うことが目的です。
 
 3.ストレスや睡眠、自殺者の抑制に関する目標
 心の健康を保つための対策として、専門医や精神科との連携、早期対策が目標に掲げられています。現在、ホットラインやカウンセラーの存在が普及してきていますね。

他にもある!国の指針

 がんやタバコなどについても指針が掲げられています。
 
 1.喫煙の減少
 喫煙に対しては、学校教育などをはじめ、がんなどの病気になる可能性が広く普及しつつあります。少し前まではなかったタバコのパッケージへの、危険性の表示などもその例です。さらに、タバコ税の引き上げや喫煙場所の限定などにより、全体として喫煙者は減少傾向にあります。
 
 2.糖尿病やがん
 すべてが生活習慣と関係しているわけではありませんが、生活の変化にともない糖尿病やがんを患う人が増えてきています。生活習慣の見直しで少しでも疾病患者を減らそうという取り組みです。指針が示されたことによって、どういった行動が糖尿病やがんにつながるのかよく分かりますね。
 健康日本21は、薬剤師の業務にも少なからず関わってくる国の指針です。健康日本21の目標値や達成値を知ることによって、現状を把握することはもちろん、患者さんからの相談の際のアドバイスにも役立てることができます。
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