薬剤師なら絶対に知っておきたい専門用語「医薬品の分類」

薬には医療用薬品と一般用医薬品があります

 「医療用医薬品」と「一般用医薬品」。薬はまずおおまかにこの2つに分けられます。
 それぞれどのような違いがあるのでしょうか。
 
 ■医療用医薬品とは
 医療用医薬品は、病院や診療所での医師の診断後、医師が発行する処方箋をもとに薬剤師が調剤する薬のことです。医師の処方による薬なので一般的には「処方薬」と呼ばれることもあります。
 それぞれの患者の病状や体質に沿った薬が処方されるため、より効果が高いと考えられていますが、その反面、副作用にも注意が必要なため、薬を渡される際には薬剤師は薬についての情報をきちんと伝えること(服薬指導)が大切です。
 
 ■一般用医薬品とは
 一般用医薬品とは、医師の処方がなくても薬局やドラッグストアなどで自分が選んで購入することができる薬のことです。「大衆薬」や「市販薬」といった言葉で表現されてきましたが、近年、「カウンター越しに対面販売で購入できる薬」という意味で「Over The Counter(オーバー・ザ・カウンター)」を略し「OTC医薬品」と呼ばれるようになりました。軽度な症状の改善や予防、健康維持、保健衛生などの目的で、自らの責任下において使用する医薬品です。自分の意志で購入できることから、安全性を第一に考慮して作られた薬といえます。(かぜ関連薬(うがい薬やトローチも含む)、解熱鎮痛薬、胃腸薬、便秘薬、外用薬、目薬、毛髪用薬ほか)また、OTC医薬品は、その医薬品に含まれる成分により、副作用や使用方法の難易度、相互作用などさまざまな違いがあることから、4つに分類されています。

一般用医薬品(OTC医薬品)の分類

 改正薬事法により、一般用医薬品(OTC医薬品)は、副作用など安全性におけるリスクの高いものから順に、「要指導医薬品」、「第1類医薬品」、「第2類医薬品」、「第3類医薬品」に分けられ、販売方法に違いがあります。
 
 ■要指導医薬品
 医療用からOTCに移行して間もない医薬品など、注意が十分に必要な医薬品が該当します。
 医療用医薬品に準ずるカテゴリーという位置づけのため、購入する際には、薬剤師はその目的などを聞くとともに、その薬に関する情報を書面で説明することが義務となっている医薬品です。
 また、原則、本人以外は家族であっても購入できないほか、インターネットでの購入もできません。2015年3月現在、勃起障害等改善薬、殺菌消毒薬の劇薬5品目、解熱鎮痛薬やアレルギー薬などの14成分28品目が厚生労働省より要指導医薬品の指定を受けています。
 
 ■第1類医薬品・・・リスクが高い医薬品
 安全性(副作用、飲みあわせ)で特に注意を要する薬が該当します。店舗では、購入者の手に届かない場所にあり、薬剤師がいないと購入することができません。薬剤師は対面にて書面による情報を提供することが義務となっています。
  
 ■第2類医薬品・・・比較的リスクが高い医薬品
 安全性(副作用、飲みあわせ)で注意を要する薬が該当します。風邪薬や鎮痛解熱剤、胃腸薬など、比較的日常に高い必要性を有する薬です。薬剤師または登録販売者など専門家からの情報提供が努力義務となっています。
 
 ■第3類医薬品・・・比較的リスクが低い医薬品
 安全性(副作用、飲みあわせ)で、第1類、第2類医薬品に指定されたもの以外の一般医薬品が該当します。薬剤師や登録販売者からの情報提供は義務ではありませんが、購入者の疑問や相談には応える必要があります。

「医薬品」と「医薬部外品」の違い

 商品のパッケージやコマーシャルなどで目や耳にする「医薬品」と「医薬部外品」はどこが違うのでしょう。
 
 ■医薬品
 含まれる有効成分の効果が認められており、症状の改善や予防を目的としたものです。
 病院で診察を受けた際に医師より処方される「医療用医薬品」、ドラッグストアなどで購入できる「OTC医薬品」などが該当します。
 例)かぜ薬、解熱鎮痛薬、胃腸薬など
 
 ■医薬部外品
 症状に対する効果が認められた有効成分を含みますが、その作用が穏やかで、症状を緩和させることが目的なものが該当します。
 例)入浴剤、育毛剤、薬用化粧品など
 さまざまな場所でさまざまなリスクの医薬品を手に入れられますが、服用方法、飲み合わせなど注意すべき点が医薬品には多くあります。患者さんが適切な医薬品を選択し、適切に服用できるように、薬剤師側から積極的なコミュニケーションをとっていきましょう。
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