立ち仕事でなりやすい下肢静脈瘤の予防と対策

下肢静脈瘤の原因

 下肢静脈瘤は、表面にある表在静脈の逆流防止弁が機能不全に陥り起きる病気です。血液が逆流するとうっ血が起き、血管が浮き出てきます。
 
 
 静脈弁の機能不全による一次性静脈瘤と、生まれつき静脈が拡張している先天性静脈拡張症(せんてんせいじょうみゃくかくちょうしょう)のような二次性静脈瘤に分けられます。
 
静脈瘤 – goo ヘルスケア

 
 大部分が一次性静脈瘤です。50歳以上の高齢者に多くみられ、患者の7割以上が女性です。特に出産回数の多い女性や、妊娠中の女性がかかりやすいといわれています。遺伝的な要因もあります。
 
 

 運動不足の方や、歩くことの少ない方、ふくらはぎの筋肉の硬直が強い人に起こりやすい傾向があります。
 
ふくらはぎの血管で起こる静脈瘤を知ろう 今日の健康ひとことり – goo ヘルスケア

 
 美容師や教師といった立ち仕事をしている人にも多くみられます。長時間立ち続けることにより、静脈の弁に負担がかかり発症します。

下肢静脈瘤の種類と症状

 下肢静脈瘤は大きさや見た目により、伏在静脈瘤、側枝静脈瘤、網目状静脈瘤、クモの巣状静脈瘤の4つに分類されています。下肢静脈瘤は完治しないといわれていますが、60歳を超えると悪化が止まっていきます。そのため、軽症の場合は治療を行う必要はありません。伏在静脈瘤以外は比較的軽症です。中でも網目状静脈瘤やクモの巣状静脈瘤は自覚症状を伴いません。
 
 
 典型的な症状は、足のむくみやだるさ、ほてり、かゆみ、こむら返りなど。進行すると、血液がしみ出して皮膚が黒ずんだり、硬くなったり、潰瘍(かいよう)ができることもある。
 
下肢静脈瘤 – goo ヘルスケア

 
 重症になるとうっ滞性皮膚炎や潰瘍が生じます。足のむくみは腎臓や肝臓の疾患でも生じる症状です。下肢静脈瘤以外の病気である可能性もあるため、注意が必要です。

下肢静脈瘤の予防と治療法

 立ち仕事をする場合は、休憩中に足を動かして血流が滞らないようにしましょう。むくみの解消に効果的な食材を摂ったり、適度な運動をしたりするのも予防になります。
 
 
 初期の治療法には圧迫法(弾性ストッキング着用など)、マッサージ法の保存的治療法がある。
 
静脈瘤とは – goo Wikipedia (ウィキペディア)

 
 圧迫法は、起床時に医療用の弾性ストッキングを着用し、静脈の拡張を止める方法です。進行の抑制や症状の軽減に効果があります。細い静脈瘤には血液硬化剤を注入する硬化療法が行われます。手術には太い血管が浮き出る伏在静脈瘤を抜き去るストリッピング手術や、縛って逆流を止める高位結さつ術があります。2011年にはELVeSレーザーが健康保険に適用されました。比較的体への負担が少なく、日帰りでの治療が可能になりました。軽症の下肢静脈瘤でも、美容上の観点から治療を受ける場合もあります。

 下肢静脈瘤は血管の変化が見た目からも分かるため、見つけやすい疾患です。レーザーが健康保険に適用され、気軽にレーザー治療が受けられるようになりました。全額自己負担となりますが、適用外の高性能のレーザーを導入している病院もあります。