妊娠しないと上がる子宮筋腫のリスク

「子宮筋腫」ってどんな病気なの

 女性なら一度は聞いたことのある婦人科の病気「子宮筋腫」はいったいどのような病気なのでしょうか。
 
 
 子宮筋腫は、主に子宮筋層内の平滑筋(へいかつきん)成分から発生し、女性ホルモン(エストロゲン)のはたらきによって発育する良性腫瘍です。婦人科の腫瘍のなかでは最も多い病気で、その発生頻度は30歳以上の女性で20〜30%と推測されています。さらに非常に小さな筋腫も含めると、過半数の女性にあると考えられています。20代の女性にもみられます。
 
子宮筋腫 – goo ヘルスケア

 
 このように年代問わず多くの女性に見られ、決して「私は大丈夫」と言い切れない病気です。

「子宮筋腫」で現れる症状

 子宮筋腫は良性の腫瘍ではありますが、筋腫ができる場所によってはさまざまな症状を引き起こします。
 
 
 粘膜下筋腫の場合は不正性器出血や月経困難症、不妊症の原因となることがある。性器出血の結果、貧血になったり、筋腫が巨大になると筋腫分娩(子宮内の筋腫が垂れ下がって子宮頸管から膣へと脱出した状態)が起こることもある。
 
 漿膜下筋腫、筋層内筋腫は巨大になると周辺臓器を圧迫して症状が生じることがある。尿管、膀胱、直腸、腰仙骨神経叢を圧迫することで、水腎症、排尿障害、便秘、腰痛を起こすこともある。
 
子宮筋腫とは – goo Wikipedia (ウィキペディア)

原因は女性ホルモン「エストロゲン」

 子宮筋腫は子宮を大きくする作用のある女性ホルモン「エストロゲン」が関係しています。
 
 
 エストロゲン(米: Estrogen, 英: Oestrogen, 独: Estrogene)は、ステロイドホルモンの一種。一般に卵胞ホルモン、または女性ホルモンとも呼ばれる。
 
エストロゲンとは – goo Wikipedia(ウィキペディア)

 
 女性の子宮の状態は月経周期の間、月経期・増殖期・分泌期に分けることができ、女性の体の中では周期的にエストロゲンが分泌されているのです。
 
 

 増殖期は卵巣の卵胞期にあたる時期で、エストロゲンの作用により子宮内膜が増殖し厚くなる。分泌期は卵巣の黄体期にあたる時期で、プロゲステロンやエストロゲンの作用により子宮内膜がさらに厚みを増し、粘液を分泌して受精卵の着床に備える。
 
げっけい【月経】の意味 – 国語辞書 – goo辞書

 
 つまり、女性は常に子宮筋腫になるリスクにさらされ続けているということになります。

妊娠すると「子宮筋腫」が消える

 妊娠すると大量の女性ホルモンが分泌されます。もちろん「エストロゲン」も例外ではありません。ということは、子宮筋腫が大きくなる危険性があるということでしょうか?
 
 実はエストロゲンが大量に分泌されると、子宮筋腫が大きくなりすぎると筋腫が壊死して消えてしまうのです。
 
 さらに、子宮筋腫が残っていても、出産後には月経が行われないためエストロゲンの分泌がなくなり、筋腫は大きくなることはなく、消えてしまうことが多いと言います。
 最近では結婚・出産をしない選択をする女性や、一人っ子の家庭が増えており、それに伴い「子宮筋腫」になる女性も増えていると言われています。
 
 自分のライフスタイルを振り返ってみて、「子宮筋腫」のリスクがある場合は婦人科で定期的な検査を行うなどの注意が必要です。