乳幼児がかかりやすいロタウイルスによる嘔吐下痢症

ロタウイルス性下痢症ってどんな病気

 
 かぜなどのウイルスに感染して、胃や腸に炎症を起こす病気のこと。いわゆる「おなかにくるかぜ」で、下痢や嘔吐、発熱などの症状が見られますが、中には下痢はしないで吐きけだけが見られるという場合も。
 
急性胃腸炎(ウイルス性)/ロタウイルス性下痢症- gooベビー

 
 冬を前にして流行するのが、ロタウイルスに感染して起こる嘔吐下痢症です。子どもの冬場の胃腸炎はほとんどがウイルス性で、なかでもロタウイルスは2歳未満の乳幼児によくみられる、胃腸炎の代表的なものです。嘔吐や下痢を繰り返し、ひどい時には脱水症状になります。ロタウイルスの場合、脳症を起こし死に至るケースもあり、軽視できない病気です。

ロタウイルス性下痢症ってどんな症状

 
 感染力が強く、感染すると1〜3日の潜伏期間後、突然の嘔吐(おうと)で発症することが多い。
 
ロタウイルス – goo ヘルスケア

 
 主な症状は、嘔吐と下痢です。嘔吐だけ、下痢だけの軽い症状の時もありますが、頭痛や発熱を伴うケースも多くあります。激しい嘔吐から始まることが多く、下痢はお米のとぎ汁のような、白色便が続きます。激しい嘔吐は半日~2日ほど続き、下痢の症状は1週間ほど続きます。下痢は重い症状になることが多く、1日10回以上も出ることがあります。乳幼児は、嘔吐や下痢による脱水やけいれんで、入院が必要になるケースも少なくありません。

ロタウイルス性下痢症の気になる感染経路とは

 
 乳幼児の代表的な冬期下痢症として、主に1〜4月に発症します。ほとんどの子どもが感染し、保育所・幼稚園・学校などで集団発生することもありますが、多くは感染経路が明らかではありません。
 
ロタウイルス下痢症 – goo ヘルスケア

 
 ノロウイルスは、嘔吐物や便中のウイルスが、主な感染源になります。汚物の処理をする時は、換気を行い、ビニール手袋やマスクを着用して、感染を防止しましょう。嘔吐物は、漂白剤を薄めた液に浸したタオルなどでふき取り、ビニール袋に入れてから捨てます。保育園や学校などの現場では、手洗いやうがいなどの基本対策をしっかり行い、感染を予防しましょう。また、ロタウイルスにはワクチンがあり、予防接種を受けることができます。

ロタウイルスに感染時の治療法は

 
 嘔吐に対しては鎮吐薬(ちんとやく)を使用します。経口摂食が可能であれば、少量で回数を多くした食事が原則です。経口補液を行うこともあります。経口で摂食が不可能な場合、あるいはその危険性がある場合は経静脈輸液を行います。
 
ウイルス性下痢症 – goo ヘルスケア

 
 嘔吐下痢症に有効な抗ウイルス剤はなく、対症療法を行います。(水分補給・食事療法・整腸剤など)下痢止めは回復を遅らせる可能性があるため、使用しません。嘔吐は1~3日ほどで落ち着くことが多いですが、ひどい場合は脱水症状を起こすことがあります。場合によっては点滴などを行い、嘔吐や下痢などの症状が和らいだら、消化のよい食事を摂るようにします。学校は、感染のおそれがないと医師に判断されるまで、出席停止になります。

 ロタウイルスによる嘔吐下痢症について、原因と治療法をご紹介しました。乳幼児がよくかかるメジャーな病気のひとつですが、重症化すると入院するケースもあり、注意が必要です。予防接種を受けて、感染を予防しましょう。