放置できない月経不順の恐ろしさと対策<br />

月経不順の提議とは?

 通常の月経は30日前後のサイクルで繰り返されています。しかし、月経は生活環境やストレス、体調などの変化を受けやすいのです。周期が一定の人でも、その時々で早くなったり遅くなったりすることもあります。これを月経不順と言います。
 
 
 月経周期をコントロールしている脳の視床下部や下垂体は、ストレスにかかわる自律神経の中枢(ちゅうすう)のすぐ近くに位置しているため、ストレスの影響を大きく受けます。そのため、ストレスの多い生活や無理なダイエットなどによってホルモンバランスが乱れ、ホルモン分泌が規則的に行われなくなって、次第に排卵できなくなります。
 
月経不順を甘くみないで!- goo ヘルスケア

 
 毎回、周期がズレる人もいるので、多少のばらつきは問題ありません。閉経まじかや思春期では月経の周期が乱れることがあります。しかし、極端に周期が短くなり月経が早くなる、逆に数か月に一度しか月経が来ない場合は月経不順の恐れがあり、不妊症の原因につながるので受診が必要です。

2つの月経不順~頻発月経と稀発月経

 月経がよく起こることを頻発月経と言い、反対に数か月に一回の頻度で月経が起こることを稀発月経と言います。
 この二つの月経不順を通常の周期のズレと区別して見きわめることが必要です。
 
 
 周期が24日以内の頻発月経と、周期が36日以上の稀発(きはつ)月経、これらは病的な月経不順とされています。いずれの場合も、排卵がある場合(排卵性)とない場合(無排卵性)があり、どちらであるのか見極めることが大切です。
 
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 頻発月経で無排卵の場合、月経血の量が少なく10日や2週間もダラダラと月経が続きます。思春期や更年期に多い卵胞期の無排卵月経と、後者は不妊症や流産が原因の可能性がある黄体期の無排卵月経に分かれているので、注意が必要です。
 
 稀発原発は自分でもわからないほど不定期であることがありますが、いずれも排卵がない場合に起こります。やがて不妊症や無月経へと症状が進行しますので、気付いたら治療を受けましょう。また、周期が長いだけで定期的に排卵があるようなら異常はなく、出産も可能です。

月経のタイプを知るための基礎体温

 排卵の有無を見極めるには、自身の基礎体温を記録して観察することが一番手軽でわかりやすいでしょう。頻発月経と稀発月経を発見するのに役立ちます。
 
 
 正常な基礎体温のパターンをみると、低温期と高温期の2層に分かれていて、月経から排卵までの約14日間は体温が低く、排卵後から次の月経までの約14日間は体温が高くなっています。
 
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 低温期は卵胞ホルモンが分泌される卵胞期、高温期は黄体ホルモンが分泌される黄体期ともいいます。また、月経間に高温期がないと排卵がないと考えられます。グラフにするなどして、自分の体温変化を把握しておきましょう。

月経不順と勘違いしやすい病気もある

 
 頻発月経で排卵がある場合は、基礎体温の卵胞期が極端に短い場合と黄体期の極端に短い場合があります。性腺刺激ホルモンの異常や黄体ホルモンの分泌不足などの可能性があり、受診が必要です。
 また、注意しなければならないのは、頻発月経だと思っていたら不正出血だったということが少なくないことです。不正出血の原因には子宮内膜症や子宮筋腫、子宮がんなど重大な病気も多いので、早めに婦人科を受診しましょう。
 
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 頻発性は24日以内に再び出血がある場合、不正出血は月経以外の出血のことを指します。もし下着に血がつく程度、あるいはごく少量の出血が断続的に見られる場合などは、一度検査を受けましょう。
 
 

 稀発月経は、ストレスや無理なダイエット、激しいスポーツなどが原因で起こることが多く、周期が長くても定期的で排卵もある場合は、あまり問題ないでしょう。いつ来るのかわからないくらい不定期な場合、卵巣や下垂体の機能異常である可能性がありますから、早めに受診しましょう。
 
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 思春期は卵巣機能が未熟なため、頻発月経や稀発月経に近い症状が現れますが、成長に伴って整うため問題はありません。
 しかし、20代から30代の無排卵性の症状は、不妊症や体調不良が要因なのでホルモン剤や排卵誘発剤などによる治療が必要となります。
 
 いずれにせよ基礎体温と生理の周期を記録し、よくあるズレなのか月経不順なのかどうかを把握する必要があります。

月経不順は無月経とも区別すること!

 3カ月以上月経がないことを無月経といいます。無月経はストレスや無理なダイエットなどが原因でもあるため、稀発性月経と紛らわしいので注意が必要です。
 
 
 月経不順と甘くみて長期間放っておくと、治療を受けてもなかなか効果が出なかったり、将来不妊症や骨粗しょう症になるリスクを高めることにもなります。
 
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 無月経では、脳などの低下、甲状腺や副腎の病気、また卵巣や子宮の病気などの原因もあり、早期の治療が必要です。
 
 無月経の場合でも月経周期を順調に整える必要があります。治療にはホルモン療法や漢方療法です。稀発月経以前に月経が起こらなくなったら、3カ月以内に受診しましょう。

 月経不順を甘く見ていると重大な病気を見逃したり、不妊症や無月経が進行する可能性もあります。自分の体のため、出産のためにも基礎体温を記録し、自身の周期を把握して月経不順の対策ができるようにしておきましょう。