若い女性に多いバセドウ病の症状、原因、治療法

バセドウ病の症状とは

 バセドウ病という病気を聞いたことがありますか?実は若い女性に多く発症する病気で、男性の3〜5倍の発症率だと言われています。
 
 症状としては、甲状腺が腫れて大きくなることで、首が太くなったように見えます。また、脈が速くなり、1分に120になることもあるため、動悸を感じやすくなります。そして、約半数の人に眼球が前に出る眼球突出の症状も現れます。
 

 食欲が出てよく食べるのに体重が減り(高齢になると体重減少だけ)、暑がりになり、全身に汗をかくようになります。
 精神的には興奮して活発になるわりにまとまりがなく、疲れやすくなり、動悸(どうき)を1日中感じるようになります。手が震えて字が書きにくくなり、ひどくなると足や全身が震えるようになります。イライラして怒りっぽくなり、排便の回数が増えます。

甲状腺機能亢進症(バセドウ病)とはどんな病気か – goo ヘルスケア

 
 典型的な甲状腺の腫れ、脈が速くなる、眼球突出の3点以外に、このような諸症状があり、単なる疲れなどと勘違いしないようにすることが大切です。
 
 また、女性では月経異常として、生理が来ない月が出てきたりすることもあります。
 

バセドウ病になる原因や診断方法

 バセドウ病になる原因は、血液中にTSHレセプター抗体(TRAb)ができるためです。この抗体は、脳の下垂体から分泌される甲状腺の機能を調節している甲状腺刺激ホルモン(TSH)というホルモンの情報の受け手であるTSHレセプターに対する抗体だと考えられています。つまり、これが敵と見なされてしまい、甲状腺を無制限に作られ刺激するので、甲状腺ホルモンが過剰につくられてしまうことになります。

 バセドウ病は、血のつながった家族に発生しやすいことが、古くから知られています。とくに、一卵性双生児(いちらんせいそうせいじ)の1人がバセドウ病の場合、もう一方の人の半数にバセドウ病がおこります。このことから、発病には遺伝的な体質が関係していると考えられています。

バセドウ病の症状・解説 – goo辞書

 
 
 このTSHレセプター抗体ができる原因はまだはっきり解明されていませんが、家族に同じ病気の人が多いことから、遺伝的要因が多いと言われています。

バセドウ病の治療方法とは

 バセドウ病を発症してしまった場合、どのように治療したらいいのでしょうか。特殊な病気ではありますが、治療法は現代ではきちんと確立されているので、心配する必要はありません。甲状腺を専門とする医療機関を受診しましょう。
 
 現在よく行われているのは、次の3つの治療法です。
 ・甲状腺ホルモンの合成を抑える「抗甲状腺薬」の内服
 ・甲状腺を切除しホルモンの分泌を抑える手術療法
 ・放射性ヨードを使い、甲状腺を破壊する放射性ヨード療法(アイソトープ療法)
 
 ただし、治療法にはそれぞれ諸注意があるため、どの治療法で行うかを判断する必要があります。
 
 
 アイソトープ療法は、抗甲状腺薬で副作用のあった人、抗甲状腺薬で効果のなかった人、手術をして再発した人などが対象になります。ただし、この治療法は、放射性ヨードの入ったカプセルを飲むものなので、妊娠中や妊娠の可能性のある人、授乳中の人、18歳以下の人などは受けることができません。
 
甲状腺の働きを正常に戻す薬物療法 – goo ヘルスケア

 
 

 パセドウ病ではTSHレセプター抗体が陽性になるので、甲状腺機能亢進症であってTSHレセプター抗体が陰性であれば、無痛性甲状腺炎の可能性が大きくなります。
 しかし、時に無痛性甲状腺炎でもTSHレセプター抗体が一時的に陽性になることがあり、その時はパセドウ病との区別が難しいので、放射性ヨード摂取率の検査をすることがあります。
 
無痛性甲状腺炎 – goo ヘルスケア

 
 このように、甲状腺の病気で類似している症状の他の病気もあるため、誤診にならないよう注意が必要です。

 遺伝的要素が大きいバセドウ病ですが、家族に発症した人がいてもいなくても、なる可能性が無いとはいえません。発症を防ぐには、ストレスや体の疲労には十分気をつけて生活することが大切です。また喫煙もバセドウ病の発症を高めてしまうため、禁煙することをオススメします。