血栓性静脈炎<女性の病気と妊娠・出産>の症状の現れ方

 皮膚に近い表在性の静脈が原因の場合、皮膚が静脈に沿って赤くはれ、痛みを伴います。時に、血管に沿って索状の血栓を触れます。一方、筋肉のなかを通る深在性の静脈では関連部位であるふとももやふくらはぎに痛みが生じ、皮膚が紫色に変色したり、むくみが生じたりしますが診断は困難です。妊娠・産褥期(出産後約6週間)に発症する静脈炎はその多くが表在性で、そのうち大部分は下腿、大腿に形成されます。

血栓性静脈炎<女性の病気と妊娠・出産>の診断と治療の方法

 多くの血栓性静脈炎は表在性で、理学的治療と消炎鎮痛薬の投与で管理できるものがほとんどです。しかし肺塞栓症(はいそくせんしょう)などの重篤な続発性疾患を発症する深在性の血栓性静脈炎ではヘパリンなどの抗凝固薬、ウロキナーゼなどの線維素溶解酵素(血栓溶解薬)などを用い、さらに必要ならば外科的血栓除去術を行うこともあります。