脳性麻痺<運動器系の病気(外傷を含む)>の症状の現れ方

 首がすわる(3〜4カ月ごろ)、おすわりができる(7カ月ごろ)、歩き始める(1歳ごろ)などの運動発達が遅れます。また、体や手足が硬い、手足の動きが少ない、体がそりやすいなどの異常がみられます。これらの症状は、およそ2歳ごろまでに現れます。一般的に重度なほど早期に症状が出ます。
 成長するにつれて、手足の筋肉が短縮したり、関節がこわばったり、大腿骨(だいたいこつ)・下腿骨(かたいこつ)のねじれが強くなったりして、いったん得られた機能が学童期に低下する傾向があります。

脳性麻痺<運動器系の病気(外傷を含む)>の診断と治療の方法

 治療の目的は、子どものもつ運動能力を最大限に引き出し、得られた能力を生涯にわたり維持させることです。

(1)訓練
 理学療法で筋肉の緊張を和らげたり、運動発達を促します。作業療法で手の機能の向上を目指します。

(2)装具
 歩きやすくする、手を使いやすくするなどの機能的な装具と、筋肉の短縮や関節が硬くなるのを予防する夜間につける装具などがあります。

(3)筋肉の緊張を和らげる治療
・選択的脊髄後根切断術(せきずいこうこんせつだんじゅつ)や髄腔内(ずいくうない)バクロフェン持続投与:どちらも下肢全体の緊張を和らげます。
・ボツリヌストキシン筋肉注射:特定の筋肉の緊張を和らげます。

(4)整形外科的手術
 短縮した筋肉を延長したり、大腿骨・下腿骨のねじれ、足部の変形を治します。また、重度な子どもの股関節脱臼(こかんせつだっきゅう)や脊柱側弯変形(せきちゅうそくわんへんけい)(背骨が曲ること)も治療します。