赤ちゃんが産道を通過する際に受ける圧迫によって頭蓋骨をおおっている骨膜の一部がはがれ、そこに血液がたまってこぶ状に隆起したものです。側頭部にできることが多いのですが、前頭部や後頭部にできることもあります。通常はひとつですが、2つできることもあります。
 出生当日よりも2〜3日してから目立ってきます。触れると内部に液体がたまっている感じ(波動性)があり、押してもくぼみができません。通常、出血量は少なく、全身状態に影響を与えるものではありませんが、新生児期の黄疸(おうだん)が強くなったり、長引いたりすることがあるので注意が必要です。まれに頭蓋骨にひびが入る線状(せんじょう)骨折(亀裂状の骨折)を伴うこともあります。
 治療は不要で、2〜3カ月で自然に吸収されます。穿刺(せんし)(針で刺す)して血腫を吸引するのは感染の危険も大きく、再出血の危険性もあることから、禁忌(してはいけない)とされています。吸収される途中で、こぶの辺縁に堤防のように硬いものができたり、全体が硬くこぶのようになったりすることがありますが、これは血液が吸収された跡が骨になったもので、数カ月から数年で吸収されてなくなります。