新生児嘔吐とはどんな病気か

  • 嘔吐は新生児期にはよくみられる症状で、大部分が一過性で回数も少なく、自然におさまります。
  • しかし、脱水、電解質異常や誤嚥性(ごえんせい)肺炎などを併発する可能性があること、また、嘔吐を来す原因疾患が隠れている場合があることから、対応は慎重に行わなければなりません。

新生児嘔吐の原因は何か

新生児嘔吐の症状の現れ方

  • 生理的嘔吐と病的嘔吐の見極めが大切になります。
  • 授乳前から頻回に嘔吐する場合、体重減少・脱水を認める場合、排便不良や腹部膨満(ぼうまん)を伴う場合、胆汁性嘔吐、発熱や活気のなさなど嘔吐以外の症状を合併した場合には、病的嘔吐が疑われます。
  • 新生児期には、脱水症による黄疸(おうだん)の増悪(ぞうあく)にも注意が必要です。

新生児嘔吐の検査と診断

  • 嘔吐が現れた時期と持続期間、吐いた物の性状・量、嘔吐以外の症状、妊娠分娩歴などが診断の参考になります。
  • 血液学検査、血液生化学検査(感染所見、血糖、電解質、アンモニア他の生化学所見)、血液ガス分析、尿検査、細菌培養などとともに画像診断が重要です。
  • 胸・腹部X線検査は必須で、エコー(超音波)、消化管造影、CT、MRI検査も症状に応じて必要になります。

新生児嘔吐の治療方法

  • 生理的嘔吐では腸管栄養を続けながら経過をみます。
  • 病的嘔吐の場合には、腸管の安静とともに輸液を含めた全身管理が必要です。
  • さらに、外科的疾患の場合は手術が、中枢神経疾患、感染症、代謝異常症では原因疾患に対する治療が必要です。

新生児嘔吐に気づいたらどうする

  • 全身状態が良好で、頻度・量が少なく、吐いた物の性状もミルクの残りかすのような物であれば、生理的嘔吐の可能性が高いと思われます。
  • しかし、それ以外の場合には病的嘔吐が疑われるため、小児科医の診察を受けてください。