新生児循環不全<子どもの病気>の症状の現れ方

 新生児の循環不全の特徴は、初期にはその所見がはっきりしないことです。哺乳力が落ち、元気がないといった症状から現れることが多く、その後皮膚は蒼白となり末梢冷感(まっしょうれいかん)や浮腫(ふしゅ)、肝腫大(かんしゅだい)を認めます。頻脈(ひんみゃく)、不整脈、心雑音、多呼吸、努力性呼吸などとともに、血圧は低下し、尿量が減少します。循環不全はさらに全身状態を悪化させ、ショックへと進む場合もあります。

新生児循環不全<子どもの病気>の診断と治療の方法

 心不全からきたのか、血管内の容量不足からきたのかで治療法は異なりますが、新生児では両者を合併する場合もあります。心不全からきた場合には水分制限を行い、利尿薬、強心薬を投与します。一方、血管内の容量不足からきたものでは、まず生理食塩水を投与して反応をみます。貧血がある場合には輸血、低蛋白血症がある場合にはアルブミン製剤の投与を行います。
 組織での酸素消費量を軽減する目的で、体温は37℃前後に保ち、授乳を禁じます。酸素投与や人工換気療法、さらに鎮静が必要になる場合があります。
 長引く代謝性アシドーシス(血液が酸性に傾いた状態)は炭酸水素ナトリウム(メイロン)を投与して補正します。さらに、感染症などの原疾患に対する治療も同時に開始します。