急性扁桃炎とはどんな病気か

 扁桃炎は扁桃の炎症であり、ウイルスや細菌の感染により起こります。口蓋扁桃(こうがいへんとう)は発赤・腫大し、時に白い滲出物(しんしゅつぶつ)が付着することもあります。

原因は何か

 原因の大部分はウイルスによるもので、アデノウイルスやEBウイルスなどがあります。細菌によるものは急性扁桃炎の20%ほどといわれ、なかでもA群β溶連菌(ベータようれんきん)によるものは5〜9歳の子どもに好発し、リウマチ熱や溶連菌感染症後急性糸球体腎炎(しきゅうたいじんえん)と関連があるといわれており、臨床上重要です。

症状の現れ方

 発熱、頭痛、悪寒(おかん)、全身倦怠感(けんたいかん)、咽頭痛を伴って急性に発症します。初期には、腹痛、嘔吐を伴うこともあります。時に扁桃に白い滲出物を認める場合があります。また、頸部(けいぶ)のリンパ節が痛みを伴って腫大することもあります。

検査と診断

 臨床症状と咽頭・扁桃所見から診断されます。溶連菌感染症は迅速診断キットあるいは咽頭・扁桃の細菌培養検査を行い診断されます。アデノウイルス感染も迅速診断キットが市販されていて、使用されることがあります。EBウイルス感染による扁桃炎では伝染性単核球症(でんせんせいたんかくきゅうしょう)の形をとるものがあり、血液検査をすすめます。

治療の方法

 急性扁桃炎の多くはウイルス性であり、抗菌薬の内服は必要なく、症状に対する治療が主となります。迅速診断キットや細菌検査で溶連菌感染症と診断された場合には、セフェム系抗菌薬では5日間、ペニシリン系抗菌薬では10日間の内服が必要になります。