右胸心とはどんな病気か

 文字どおり、心臓が体の右側にある状態です。心臓だけでなく全部の内臓が左右逆になっている全内臓逆位は、5000人に1人程度認められるといわれています。そのなかで、先天性心疾患を合併するのは5%程度です。
 ほかに、心臓だけが左右逆になっているものや、無脾(むひ)(多脾(たひ))症候群に伴うもの、そして右肺の低形成などで心臓が右側に極端に寄ってしまったものなどがあります。

原因は何か

 原因は不明です。全内臓逆位については、いくつかの遺伝子異常との関連が知られています。

症状の現れ方

 通常、右胸心のみでは症状はなく、合併する心奇形によります。

検査と診断

 乳児健診、学校検診や、偶然の診察の機会に聴診で気づかれ、胸部X線検査で診断します。診断されたら合併奇形がないかどうか、心エコー(超音波)でチェックします。

治療の方法

 合併奇形のない単純な右胸心ならば、血行動態は正常なので治療の必要はありません。

右胸心に気づいたらどうする

 心臓に関しては心エコーなどで、合併奇形の有無のチェックが必要です。全内臓逆位の場合、医療機関を受診する際には必ず伝えるようにしないと、診断ミスの原因となる可能性があります。