しんないまくせんいだんせいしょう心内膜線維弾性症の症状や原因・診断・治療方法と関連Q&A
英語/英訳:Endocardial fibroelastosis
- 出典|「六訂版 家庭医学大全科」株式会社法研発行
- 総合監修者
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各編別監修者|子どもの病気|内山 聖 - 新潟大学医歯学総合病院・病院長
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執筆者|
塚野真也 - 新潟県立新発田病院小児科部長
心内膜線維弾性症とはどんな病気か
- 心内膜とは、心臓の内腔をおおっている膜のことで、この心内膜が厚くなって心臓内腔が拡大し、収縮能が著しく低下する病気です。
- 極めてまれな病気で、原因ははっきりわかっていません。
心内膜線維弾性症の症状の現れ方
- 新生児や乳児期に、多汗、多呼吸、哺乳不良、体重増加不良などの心不全症状が現れます。
- 咳(せき)、喘鳴(ぜんめい)(ゼイゼイという音)などを伴うこともあります。
心内膜線維弾性症の検査と診断
- 心電図の変化のほか、胸部X線検査では心拡大や肺うっ血がみられ、心エコーでは心内膜の肥厚、左心室の拡大と収縮低下のほか、僧帽弁(そうぼうべん)閉鎖不全による血液の逆流がみられます。
心内膜線維弾性症の治療方法
- 心不全に対する薬物療法が中心になりますが、予後は不良で、多くは生後1年以内に死亡します。