白血病<子どもの病気>の症状の現れ方

 白血病細胞が骨髄で増殖するため、正常な赤血球、白血球、血小板の産生を抑え、貧血、感染症や出血傾向などの症状が現れます。また白血病細胞がいろいろな臓器に浸潤するため、肝脾腫(かんぴしゅ)、リンパ節の腫大、骨痛、歯肉の腫脹(しゅちょう)などがみられることがあります。

白血病<子どもの病気>の診断と治療の方法

 急性白血病の治療の目標は、体内から1個残らず白血病細胞を根絶させることです。抗がん薬の投与(化学療法)が治療の中心になり、有効性が明らかにされている複数の薬剤を併用して用います(表16)。
 まず寛解(かんかい)導入療法を行い、完全寛解(骨髄中の白血病細胞が5%以下で末梢血液が正常化し、白血病による症状が認められない)という状態にすることを目標にします。しかし、完全寛解になっても発症時に体内にあった10の12乗個の白血病細胞が10の9乗個程度に減少したにすぎず、ここで治療を終了すると再発してしまいます(図39)。このためALLでは引き続き地固め、中枢神経再発予防、強化、維持療法と呼ばれる治療を約2〜3年行います。AMLでは強化療法を5〜6回行います。
 ALLでフィラデルフィア染色体陽性例、診断時の白血球数高値や、乳児・年長児で寛解導入療法に反応しない場合、AMLで予後不良と考えられる染色体異常がみられる場合などでは、造血幹細胞(ぞうけつかんさいぼう)移植が行われます。