神経芽細胞腫<子どもの病気>の症状の現れ方

 初期の段階では、何となく元気がない、食欲が落ちた、時々腹痛を訴える程度の軽い症状しかありません。やがて発熱や貧血、おなかのしこり、頻尿(ひんにょう)、足の麻痺、呼吸困難など特徴的な症状が現れ始めますが、こうなるとかなり進行していて転移も起こっています。
 このがんはアドレナリン系の物質を作り出すために、これが大量に尿中に排泄されます。そのため早期発見の手がかりとして、生後6カ月の赤ちゃんを対象に集団(マス)スクリーニングによる尿検査が行われてきました。ところが、海外で集団スクリーニングの有効性について疑問があるという報告が出され、日本では2003年に集団スクリーニングを休止することになりました。

神経芽細胞腫<子どもの病気>の診断と治療の方法

 早く見つかれば、手術でがんを取り除くことが可能です。抗がん薬で先に治療を始めて、がんが小さくなった時点での手術も行われています。進行していれば手術後に抗がん薬が使われますが、場合によっては放射線を照射するなどの治療が組み合わされます。
 集団スクリーニングで見つかるような乳児期のタイプの多くは、がんの性質が悪くないのでほとんどが治ります。しかし1歳以後で進行したタイプは、強い治療を行ってもその結果がまだ十分にでるとはいえません。