呼吸不全<お年寄りの病気>の診断と治療の方法

 急性呼吸不全、あるいは慢性呼吸不全が急激に悪化した場合、息苦しさなどの自覚症状がなく、周囲からみても体調の悪さが分からないことがよくあります。このため、受診した時にはすでに原因となっている病気や呼吸不全が重症になっていることが少なくありません。
 咳(せき)や痰(たん)、発熱などで肺炎が疑われる場合や、息苦しさが強くなってきた時はもちろんのこと、急に元気がなくなる、食欲が減るといった状態の変化も、呼吸不全を見つけるのに重要です。早く治療を始めるためにも、“いつもと何か違う”と感じたらすぐ医療機関に行き、医師の診察を受けることが大事です。
 COPD肺結核後遺症(はいけっかくこういしょう)などの病気がもともとあって慢性呼吸不全である場合、禁煙、薬物治療、肺炎などを防ぐワクチンの接種、在宅酸素療法、呼吸リハビリテーションなど症状を改善する方法がいくつもあります。具体的な治療方法について、患者さん側から担当医の意見を率直にたずねてみたり、それぞれの病気の専門的な医療機関を受診することも重要かと思われます。