うっ血性心不全<お年寄りの病気>の診断と治療の方法

 急に呼吸困難が生じた場合や、血圧や意識の低下を伴うような重い場合には、CCU(心臓集中治療ユニット)に入院します。血圧や心電図、状態によっては心臓カテーテル検査を行い、酸素、利尿薬、心臓のポンプを強める強心薬などが使われ、重篤な状況を乗り切るために一時的に機械による呼吸(人工呼吸)が必要になることもあります。
 比較的ゆっくり症状が進行する場合は、内服治療が中心になります。以前から、余分な水分、塩分を排出するために利尿薬や、心臓のポンプ作用を強めて心拍を安定させるためにジゴキシンが使われてきました。さらに近年、心臓のポンプ機能を長持ちさせ、心不全の高齢者の生存率を高めるアンジオテンシン変換酵素阻害薬やβ(ベータ)遮断薬などが、効果のある薬として比較的早期から用いられるようになってきました。
 心不全の悪化を防ぐには、塩分の制限や体重の管理、激しい運動やお酒をひかえるなど、日常生活の管理が極めて重要であることはいうまでもありません。