悪性リンパ腫<お年寄りの病気>の診断と治療の方法

 悪性リンパ腫の治療法としては、化学療法、放射線療法、抗体療法、造血幹細胞(ぞうけつかんさいぼう)移植があります。組織型や病気の進行状況などにより、これらを組み合わせて治療します。
 代表的な化学療法としては、3種類の化学療法剤(エンドキサン、アドリアシン、オンコビン)に副腎皮質ホルモンを組み合わせるCHOP療法があります。び慢性大細胞型B細胞リンパ腫(DLBCL)では、抗体療法(リツキサン)の併用が標準療法になっています。患者の状態、病院によって違いがありますが、入院は最初だけで、その後の多くは外来で治療します。
 また、腫瘍が頸部など局部に限られている場合は、放射線療法だけを行います。HP菌が関与するMALTリンパ腫の多くは、初めの除菌だけで治療します。
 治療成績は病期、年齢、身体的自立度(PS)、組織型、血清LDH値、節外腫瘍の数などにより影響を受けます。NHLの約半数を占めるDLBCLでは、高齢者でも、完全寛解(かんかい)(腫瘍が消失すること)率は60%以上、4年以上生存する割合は50%以上の報告が多く、5年以上の長期生存率も、一部の予後不良群を除けば、ほぼ変わりません。
 早期に発見・診断し、元気なうちに治療を開始すれば治すことが可能な疾患です。異常なぐりぐりを触れたら早めに受診することが大切です。