敗血症<お年寄りの病気>の症状の現れ方

 全身症状としては前述のSIRSによる、悪寒戦慄(おかんせんりつ)を伴う高熱、頻(ひん)呼吸、血圧低下などがみられます。高齢者では意識障害や食欲不振などが前面に出ることもしばしばあります。
 診断は、原病巣および転移巣の証明、血液培養による菌検出、さらに血液検査では、白血球数、血小板数の急激な増加または減少、CRP高値、赤血球沈降速度(赤沈)の亢進、γ(ガンマ)‐グロブリンの増加などから行います。

敗血症<お年寄りの病気>の診断と治療の方法

 発症初期より、原因菌に対して殺菌力のある抗生剤の経静脈投与が治療の基本となります。全身管理として適切な輸液を行って電解質異常を改善し、また、ビタミン剤、強心薬、肝庇護薬などを適宜投与します。
 ショック、播種性血管内凝固(はしゅせいけっかんないぎょうこ)症候群(DIC)の合併例では、早期から輸液、昇圧薬、抗凝固薬のヘパリン製剤、アンチトロンビンIII製剤(アンスロビンP)や蛋白分解酵素阻害薬のメシル酸ガベキサート(エフオーワイ)などの単独または併用投与をします。
 また感染巣の外科的処置として、膿瘍(のうよう)形成があれば切開排膿やドレナージ(排液)を行います。