子宮下垂、子宮脱<女性の病気と妊娠・出産>の症状の現れ方

 性器の下垂感や脱出感があり、脱出した部分が歩行の障害になることもあります。脱出部分の粘膜のただれや炎症のために出血などの症状がみられることもあります。

子宮下垂、子宮脱<女性の病気と妊娠・出産>の診断と治療の方法

 保存的治療としては、硬質プラスチック製のペッサリーを腟内へ挿入し、子宮を上にあげて固定する方法があります。最近では、やや軟らかい材質のペッサリーも使用されており、腟粘膜への刺激もより少なく、挿入・抜去も容易になっています。
 手術療法では性器脱の程度や種類によりさまざまな方法が行われていますが、医療施設や術者によって術式の選択に偏りがみられるのが現状です。
 術式には、ハルバン手術(膀胱底部を縫縮し、前腟壁を形成する手術)と腟式子宮全摘術、ハルバン手術とドレリ手術(子宮円靭帯(しきゅうえんじんたい)を腹壁に固定し、子宮底を腹壁まで吊り上げる手術)、肛門挙筋縫縮術(こうもんきょきんほうしゅくじゅつ)、マンチェスター手術(左右の基靭帯を子宮頸部前面で縫合固定し、前腟壁形成と子宮頸部切断をする手術)、腟閉鎖術などがあり、単独にあるいは併用して行われています。