外陰ジストロフィーとはどんな病気か

 外陰ジストロフィーは、外陰部にかゆみを伴う白色の病変の原因疾患として代表的なもので、以前は白斑症(はくはんしょう)や外陰萎縮症(がいいんいしゅくしょう)とも呼ばれていました。ただし、細胞の異型(いけい)を伴うものと伴わないものとがあるため、前者を外陰上皮内腫瘍(がいいんじょうひないしゅよう)、後者を非腫瘍性上皮性(ひしゅようせいじょうひせい)疾患という範疇(はんちゅう)に入れ、外陰ジストロフィーという用語はあまり使われなくなってきています。
 外陰がん症例のなかには、細胞異型を伴わない白斑病変を有することも多いため、細胞の異型がなくても、白色病変には注意が必要です。

原因は何か

 外陰部の表層の細胞で角化の異常・ケラチンの増加が起こる、あるいはメラニンの脱出により脱色素が起こる、などの現象が原因になります。

症状の現れ方

 小陰唇、陰核(クリトリス)とその包皮、会陰部(えいんぶ)、肛門周辺に左右対称に平坦な萎縮性の白斑がみられたり(硬化性苔癬(こうかせいたいせん))、大陰唇に左右非対称に肥厚性でやや隆起した灰白色の白斑が生じたり(増殖性ジストロフィー)します。これらはかゆみを伴います。

検査と診断

 症状や肉眼所見のほか、組織の一部を採取する病理組織学的検査が行われます。異型の有無は、顕微鏡下で診断されます。

治療の方法

 病変が小さければすべて切除できることもありますが、CO2レーザーを用いて蒸散(照射した部分の細胞が瞬間的に煙を上げて蒸気になる)する治療や、副腎皮質ステロイド軟膏の塗布などが行われます。通常6週間以内で症状は消失し、再発もまれとされています。