老人性腟炎<女性の病気と妊娠・出産>の症状の現れ方

 細菌感染により、腟分泌物は黄色調でやや膿性で、悪臭を伴うこともあります。腟壁からの微少出血が起こりやすくなり、性器出血を認めることもあります。小陰唇(しょういんしん)や陰核(いんかく)周囲の不快感、排尿困難や尿失禁、尿道カルンケルなどを合併することもあります。
 また、腟壁からの潤滑液の減少により、性交痛が起こります。性交痛には身体的、心理的両面の要素がみられ、これらが互いに原因と結果となって、次第に性生活を遠ざけてしまうことがあります。

老人性腟炎<女性の病気と妊娠・出産>の診断と治療の方法

 原因の根本はエストロゲンの欠乏によるものであり、エストロゲンの補充が治療の第一選択になります。
 局所の病変に対しては、エストリオール(エストリール、ホーリンV)腟錠が最もよく使われます。このほか、エストリオールの内服薬もあり、更年期障害、骨量減少なども伴う場合は、結合型エストロゲン(プレマリン)やエストラジオール(エストラーナ)を用いることもあります。性交痛に対しては潤滑ゼリー(リューブゼリー)の併用も効果的です。
 細菌感染を合併している場合は抗生剤を併用したり、外陰炎に対して副腎皮質ステロイド薬や抗ヒスタミン薬の軟膏を併用したりすることもあります。