無月経<女性の病気と妊娠・出産>の症状の現れ方


原発性無月経
 月経が来ないという症状のほか、原因により特徴的な症状が現れます。染色体異常症や卵巣形成障害が原因の場合は、乳房の発育、恥毛(ちもう)・腋毛(えきもう)の発毛など思春期に起こる二次性徴の出現がみられないことが特徴的です。
 子宮や腟の欠損によるものの場合は、卵巣や脳下垂体(のうかすいたい)機能は正常のことが多く、ホルモン分泌は正常で二次性徴も認められます。腟中隔(ちつちゅうかく)や腟欠損など月経血流出路の異常の場合は、月経同様に周期的に起こる下腹部痛がみられます。
 明白な原因がない、いわゆるただ初経が遅れているだけということも多いのですが、この場合、ほかの二次性徴の出現も遅れていることが多いようです。

続発性無月経
 月経停止以外に症状のないことが多いのですが、急激な体重減少(体重減少性無月経)、強い精神的ストレス(心因性無月経)など、きっかけとなっている変化がみられることがあります。
 高プロラクチン血症では乳汁の漏出がみられます。脳下垂体腫瘍(のうかすいたいしゅよう)が原因で高プロラクチン血症となっている場合は、頭痛、視野狭窄(しやきょうさく)などの症状が現れることがあります。

無月経<女性の病気と妊娠・出産>の診断と治療の方法

 治療は、原因によって異なるばかりでなく、それぞれの患者さんの目標とする到達点によって異なります。
 すなわち、月経を起こすことを目標とするのか、さらに進んで妊娠の成立を目標とした治療を望むのかという点によって異なるわけです。ただし、原因によっては妊娠の成立が極めて難しい、または不可能な場合もあります。
 月経を起こす治療には女性ホルモン製剤、妊娠成立には排卵誘発剤の使用が基本です。このほか、漢方薬、プロラクチン降下薬、手術、体重調節、カウンセリングなどを、原因や症状に応じて適宜組み合わせて治療します。