稀発月経、頻発月経とはどんな病気か

 月経周期とは、ある月経の開始日から次の月経の開始日の間隔のことです。月経周期が25日〜38日で、かつ1周期ごとの変動が6日以内の場合が正常周期と定義されています。周期が24日以内の月経を頻発月経、39日以上の月経を稀発月経といいます。変動が大きく、どちらにもあてはまらないものを不整周期月経と呼んでいます。
 ただし、これらはあくまでも名称の定義であって、それぞれの境界、および稀発月経と前項で述べた続発性無月経との境界に決定的な差があるわけではありません。また、周期の異常と排卵の有無とは必ずしも一致せず、稀発月経や不整周期月経であっても、多くの場合は妊娠することが可能です。しかし、正常周期以外の人では無排卵の可能性が比較的高く、逆に正常周期であっても、排卵のない無排卵性周期症(むはいらんせいしゅうきしょう)のこともあります。

原因は何か

 原因にはさまざまなものが考えられます。性中枢(せいちゅうすう)の周期が通常の28日前後の周期と異なるだけで、排卵もみられて自然に妊娠が成立するという場合は、病的意義は小さいといえます。
 正常周期の月経と月経の中間に、排卵に伴って出血のみられることがあり(中間期出血)、これを月経ととらえると、あたかも頻発月経のようにみえます。しかし、これは見せかけの頻発月経と呼ぶべきもので、基礎体温を計測してグラフ化すると判別することができます。


 稀発月経と続発性無月経との違いは、無月経の期間の日数の差です。続発性無月経の原因となる病態(表6)のうち子宮性無月経以外は、どれも稀発月経を引き起こす原因ともなりうるものです。

症状の現れ方



 月経周期の延長または短縮は、突然起こったり、徐々に起こったり、また正常周期を周期間にはさんだりなどさまざまです。表6に示した病態が原因である場合に、それぞれに伴う症状を示すことがあるのは、無月経の項で述べたとおりです。

検査と診断

 排卵が認められるかどうかが、治療の必要性を判断するうえで重要な分岐点となるため、基礎体温の計測、グラフ化は必須です。以後の診断は、続発性無月経に準じます。

治療の方法

 治療が必要な場合、続発性無月経と同様に対応します。基礎体温からみて明らかに排卵が認められると判断できる場合は、そのまま経過観察するだけでも構いません。排卵が認められない場合でも、妊娠の希望がなければ治療が不要なこともあります。

症状に気づいたらどうする

 まず基礎体温を計測し、グラフ化します。1〜2周期のグラフが完成したところで、グラフを持参して病院を受診するとよいでしょう。

関連項目

 無月経黄体機能不全卵胞期短縮症