女性の月経周期は25〜38日とされ、平均は28日。その真ん中あたりの14日めくらいに排卵があります。卵巣のなかにある原始卵胞(らんぽう)のいくつかが、脳下垂体(のうかすいたい)から分泌される卵胞刺激ホルモンの刺激を受けて成長し、そのうちのひとつが20mm前後の成熟卵胞になり、やはり脳下垂体から分泌される黄体化ホルモンのはたらきによって卵子が排卵されるのです。
 この卵子は、卵管采(らんかんさい)から卵管内に取り込まれ、卵管膨大部(ぼうだいぶ)で精子と出会い、受精します。一方、排卵したあとの卵胞は黄体になり、卵胞ホルモンと黄体(おうたい)ホルモンを分泌するようになります。これらのホルモンは、受精卵が子宮に着床しやすいように子宮内膜を充血、肥厚化させ、また妊娠した時に妊娠の持続を助けるはたらきをします。
 受精した卵子(受精卵)は、細胞分裂(卵割(らんかつ))しながら、子宮内腔(しきゅうないくう)に運ばれます。子宮内腔に到達した受精卵は、その内側の細胞からは胎児が形成され、外側の細胞からは胎盤を構成する栄養膜細胞が形成されます。栄養膜細胞は、黄体からのホルモンによって着床しやすく変化した子宮内膜に侵入します。


 こうして、受精卵が、受精後約1週間の時点で、子宮内膜に完全に埋没して着床が完了すると、妊娠が成立します(図13)。