胎児水腫<女性の病気と妊娠・出産>の診断と治療の方法

 残念ながら、ほとんどの胎児水腫の赤ちゃんは心不全状態になっているため、予後は一般的にはよくありません。多くは子宮内で死亡するか、生後早期に亡くなってしまいます。
 しかし、ごく一部の赤ちゃんでは、治療により助けることができます。たとえば、不整脈のために胎児水腫になった赤ちゃんでは、お母さんに不整脈の治療薬を投与することにより、薬が胎盤(たいばん)をとおして赤ちゃんに届き、胎児水腫が消えることがあります。
 また、妊娠初期にお母さんがリンゴ病にかかってしまうと、このウイルスが赤ちゃんに感染して重症の貧血を引き起こし胎児水腫になります。この場合には、お母さんのおなかから輸血用の針を刺して子宮内の赤ちゃんに直接輸血をすれば劇的に症状がなくなることもあります。
 一卵性双胎の一方の赤ちゃんが胎児水腫になった場合は、お母さんのおなかから小さな内視鏡を子宮のなかに刺して、カメラで観察しながら、2人の赤ちゃんをつないでいる胎盤表面の血管を焼いて胎盤を別々にすることにより治療できることもあります。