ナルコレプシー<こころの病気>の症状の現れ方

 ナルコレプシーでは、日中に耐えがたい眠気が現れます。これは前夜によく眠れたかどうかにかかわらず、毎日起こります。1回の居眠りはおおよそ20分くらいで、目覚めたあとにすっきりするのが特徴です。しかし、1〜2時間するとまた眠気がおそってきます。普通なら眠気を催すはずのない試験中や面接中などの緊張した場面でも、急に眠気におそわれ眠ってしまう睡眠発作を起こすことがあります。
 情動脱力発作は、びっくりしたり、感激したり、笑ったりした時など情動の大きな変化をきっかけに、突然筋肉の力が抜ける発作です。通常は、数秒以内に回復します。
 睡眠麻痺は寝入りばなに全身の脱力が起こるもので、自覚的には金縛りとして体験されます。寝つき際の夢が、入眠時幻覚として体験されることもあります。

ナルコレプシー<こころの病気>の診断と治療の方法

 治療は薬物療法が中心です。日中の眠気を防ぐためには、精神刺激薬を用います。最近はモダフィニル(モディオダール)という薬が多く使われます。この薬は作用時間が比較的長く、朝に1回服用することで夕方ころまで効果があります。これまであったメチルフェニデート(リタリン)やペモリン(ベタナミン)と比べて、マイルドで副作用が少ないのが特徴です。
 モディオダールでは効果が十分でない場合、これにリタリンやベタナミンを追加して使用します。リタリンは作用時間が短い(早く代謝され体外に排泄される)ため、朝と昼の2回服用する必要があります。
 情動脱力発作、入眠時幻覚、睡眠麻痺などには、レム睡眠を抑える作用をもつ薬物が使われます。このなかでよく使われているのは、アナフラニール、トフラニールなどの抗うつ薬です。
 生活の工夫としては、休み時間に20分くらいの昼寝をとる習慣をつけることが大切です。