鼻骨骨折<外傷>の症状の現れ方

 受傷直後に鼻出血、皮下出血、鼻の変形がみられ、間もなく鼻の付け根部分がはれます。変形は鼻すじが「く」の字形(右利きの人に殴られることが多く、鼻は右に「く」の字になる)や斜鼻(しゃび)(鼻すじが斜めになる)、鞍鼻(あんび)(鼻の付け根部分の陥没)になります(図21・左上)。ほどなく鼻腔内に血液が固まり、粘膜のはれも生じて鼻腔が狭くなり、鼻閉(びへい)を生じます。

鼻骨骨折<外傷>の診断と治療の方法

 できるだけ早期にアッシェ鉗子(かんし)やワルシャム鉗子(鼻腔に入れて鼻骨骨折部を持ち上げるための器具)を用いて、変形した鼻骨を整復します(外来で局所麻酔下に実施します)。多くは整復されたとたんにギクッという音がします。術後は鼻腔内にタンポンを入れ、外側からはスプリント(金属板などを鼻の形にして鼻の上からかぶせ、再変形を防ぐ)やテープで約1週間固定します。
 受傷後1カ月以上たったものでは局所麻酔で整復固定は困難で、全身麻酔下で骨切り術をして骨組みをつくり直します。それには形成外科を受診します。