舌の損傷とはどんな外傷か

 舌を事故あるいは意識的に損傷するもので切創(せっそう)、咬創(こうそう)、刺創(しそう)、熱傷(ねっしょう)などがあります。

原因は何か

 スポーツ外傷や交通事故で自分の舌を誤って噛み切る場合、自傷行為として意識的に損傷する場合、幼児が箸(はし)や玩具で損傷する場合、熱い飲食物でやけどになる場合などがあります。

症状の現れ方

 ほとんどの場合、舌の先4分の1の損傷です。舌尖(ぜつせん)(舌の先)が完全に切断される場合や、舌背表面に多くは横方向の割創あるいは切創が生じます。
 舌は血管に富んでいるので容易に出血します。血が止まったあとには、はれ、粘膜下血腫(ねんまくかけっしゅ)(舌粘膜の下に出血した血液が塊を作る)が生じて痛みを訴えます。はれと痛みのため、構音障害(しゃべりにくさ)が生じます。

検査と診断

 出血の程度、状態と損傷の原因を把握します。舌以外の口腔内損傷の有無、誤飲の有無を調べます。異物混入のおそれがある場合はMRI、CTなどで検査をします。

治療の方法



 損傷部位を縫い合わせます。舌の先端が切れてなくなっている場合は断端形成(傷が露出しないように周辺組織で包み込む)をします(図23)。異物混入があれば摘出します。

応急処置はどうするか

 ガーゼなどで圧迫止血をし、医療施設へ搬送します。