皮下気腫、縦隔気腫<外傷>の症状の現れ方

 皮下気腫自体では、とくに痛みを訴えることはありませんが、患部に触れた時に独特の握雪感(あくせつかん)(雪を握ったような感じ)や捻髪音(ねんぱつおん)(ぷつぷつと空気がはじける音)を感知します。
 縦隔気腫は、それ自体は外部から観察することはできませんが、胸部外傷により、胸痛、呼吸困難、チアノーゼ(皮膚などが紫色になる)、皮下気腫、血痰がみられる場合には、本症の存在を疑うことが大切です。

皮下気腫、縦隔気腫<外傷>の診断と治療の方法

 軽度の皮下気腫は、とくに治療の必要はありません。進行性で高度な皮下気腫の場合は、頸部の循環障害や胸郭の拡張障害から生命に関わることもあります。医療機関では、頸部や前胸部の皮膚を切開し(乱切(らんせつ))、皮下にたまった空気を体外へ排出する治療が行われることがあります。
 縦隔気腫そのものに対する治療は、とくにありません。縦隔気腫の原因になる気管・気管支損傷が診断され、内科的な治療で改善の見込みが薄ければ、これに対する外科治療(手術など)が行われます。