血胸<外傷>の症状の現れ方

 胸部外傷後の胸内苦悶(くもん)、胸痛、呼吸困難、チアノーゼ(皮膚などが紫色になる)、顔面蒼白、頻脈(ひんみゃく)、四肢冷汗および冷感などです。
 胸腔内には大量の血液がたまることが可能なので、大量血胸では、循環血液量の減少による出血性ショックを来し、血圧は低下して意識障害が現れ、同時に肺の虚脱(収縮)に基づく呼吸不全が現れます。

血胸<外傷>の診断と治療の方法

 胸腔ドレナージ(コラム)を行って胸腔内にたまった血液を排除し、時間あたりの胸腔内出血量を測定するとともに、輸液、輸血を中心とした適切な循環管理を行います。胸腔内への出血が大量であれば、緊急開胸手術を行って出血を制御する必要もあります。
 最近では、血管造影検査で出血源を探し、出血源となっている動脈が特定できたら、血管内に塞栓(そくせん)物質を注入して止血する方法も一般的になりました(経カテーテル動脈塞栓術)。