心挫傷<外傷>の症状の現れ方

 胸部外傷後の胸痛や胸内苦悶(くもん)が主な症状です。重い場合には、心タンポナーデ(閉塞性ショック)や心原性ショックを合併し、頻脈(ひんみゃく)、不整脈、血圧低下、頻呼吸、四肢冷汗および冷感、頸静脈怒張(けいじょうみゃくどちょう)(頸〔首〕の静脈がふくれる)、意識障害などが現れます。

心挫傷<外傷>の診断と治療の方法

 心挫傷の治療は急性心筋梗塞(しんきんこうそく)に準じます。心電図検査で異常が認められればベッド上で安静を保ち、酸素吸入を行って心電図の変化を厳重に監視します。不整脈(ふせいみゃく)に対しては抗不整脈薬を投与します。
 心原性ショックに対しては、昇圧薬や強心薬の投与など、適切な薬物療法を行います。また心タンポナーデが認められれば心嚢穿刺(しんのうせんし)(針をさす)や心嚢ドレナージ(管を挿入して排液する)が行われ、重いショック状態であれば、機械を用いた補助循環を行います。