猫ひっかき病<外傷>の症状の現れ方

 通常、数日〜数週間の潜伏期のあと、次の症状があります。

(1)皮膚症状(出現率5〜9割)
 最初に皮膚症状が現れます。典型例では直径2〜5mmの小さな赤い発疹、あるいはうみをもった発疹、瘡蓋(そうがい)(かさぶた)を生じます。

(2)リンパ節のはれ(出現率8〜9割)
 痛みのあるリンパ節のはれが、腋の下や頸部、下顎に現れます。リンパ節のはれは鶏卵大以上になることもあります。リンパ節は硬く、押すと痛みがありますが徐々に軟らかくなり、しばしば一部が破れてうみが流れ出ます。発疹やリンパ節のはれは2〜5カ月で自然に治ります。

(3)発熱(出現率5〜7割)

(4)その他
 頭痛や意識障害を訴える脳症(出現率1割以下)や結膜炎(けつまくえん)を合併することもあります。また、糖尿病肝硬変(かんこうへん)など免疫力の低下を伴う基礎疾患がある場合や小児では、しばしば重症になります。

猫ひっかき病<外傷>の診断と治療の方法

(1)成人では、通常は自然に治るため、解熱薬や鎮痛薬の対症療法だけで経過観察します。一般に予後は良好で、抗菌薬を使わなくても6〜12週でよくなります。
(2)症状が長引く場合には抗菌薬を内服します。
(3)重症例では入院や集中治療室での治療が必要になります。