急性心膜炎<循環器の病気>の症状の現れ方

 胸の痛みを訴えることがあります。ほかに胸痛を起こす狭心症(きょうしんしょう)や解離性大動脈瘤(かいりせいだいどうみゃくりゅう)などと鑑別が必要ですが、心膜炎の場合はあお向けで寝た時に呼吸や咳が強まり、座ると軽くなる傾向があります。
 同時に発熱や呼吸困難が現れることがあり、心タンポナーデの状態になっていると、血圧低下や意識レベルの低下などのショック症状が現れます。

急性心膜炎<循環器の病気>の診断と治療の方法

 (1)炎症に対する治療、(2)原因疾患に対する治療、(3)心タンポナーデに対する治療の3つを行います。心タンポナーデを示す重症の場合は、治療および原因検索のため、心嚢液のドレナージ(チューブを挿入して排液する)が必要です。
 細胞診で悪性細胞が見つかった場合は、抗がん薬を心嚢内に投与し、心膜の癒着(ゆちゃく)を図ることがあります。結核が原因である場合は、抗結核薬を6カ月内服します。後述する収縮性心膜炎への移行を予防するために、短期的にステロイド薬を併用する場合があります。
 予後は原因疾患により異なります。