リウマチ熱<循環器の病気>の症状の現れ方

 咽頭痛(いんとうつう)などの上気道炎(じょうきどうえん)様症状のあとに、表20に示したような多様な症状や所見が現れます。
 心炎で重要なのは弁膜の炎症の存在で、心雑音が聞こえます。
 多関節炎は膝、肘、手、足関節など大きな関節に多く発症し、多くの場合、移動性です。
 舞踏病(ぶとうびょう)は独特な不随意(ふずいい)運動で、遅れて現れてくることがあるので注意が必要です。輪状紅斑(りんじょうこうはん)は、主に四肢近位部や体幹部に現れ、かゆみや硬結(こうけつ)(硬いしこり)を伴わないのが特徴です。

リウマチ熱<循環器の病気>の診断と治療の方法

 リウマチ熱は再発しやすいため、予防的に長期の抗生物質使用が原則で、感染源となりうる慢性扁桃腺炎(へんとうせんえん)、慢性副鼻腔炎(ふくびくうえん)、う歯(むし歯)は治療しておくべきです。
 急性期は原則として入院安静が必要で、心炎を生じた場合は、後遺症がなくても3〜6カ月は激しい運動を禁止します。炎症急性期には大量のペニシリンGを10〜14日間投与し、心炎や舞踏病を合併した場合では副腎皮質ステロイド薬を使用します。
 再燃(再発)予防のため、心炎のない場合でも最低5年間、後遺症のない心炎合併でも20歳になるまで、明らかな弁膜症を残した場合では生涯にわたるペニシリンの内服が推奨されています。ペニシリンアレルギーのある場合は、エリスロマイシンやクラリスロマイシンなどのマクロライド系抗生物質が処方されます。