肺性心(急性・慢性)<循環器の病気>の症状の現れ方

 急激な呼吸困難、チアノーゼ、胸部痛などを起こし、喀血(かっけつ)・失神を伴うこともあります。発熱し、頻脈(ひんみゃく)になり、ショックや突然死に至ることもまれではありません。
 また、しばしば右心不全を起こしますが、その症状は急激に現れます。
 動作時に呼吸困難があり、多量の痰を伴った咳があり、気管支喘息を伴うこともあります。呼吸は安静時でも激しく、多くの場合、胸部痛があり喀血(かっけつ)をみることもあります。また、チアノーゼもみられます。
 症状が進むと右心不全が現れ、失神、めまい、嗜眠症(しみんしょう)(眠くてしかたがない状態)などの脳障害、肝腫大、末梢の浮腫(むくみ)、頸(けい)静脈の怒張(どちょう)(ふくれあがる)、腹水などが起こってきます。

肺性心(急性・慢性)<循環器の病気>の診断と治療の方法

 血栓性静脈炎(けっせんせいじょうみゃくえん)や静脈瘤(じょうみゃくりゅう)がある場合にはこの病気を起こしやすいので、適切な治療による予防が必要です。長期の絶対安静が必要な場合には、努めて下肢を動かしたり姿勢を変えたりして静脈血栓ができないようにします。
 また手術後なるべく早いうちに医師は歩行をすすめますが、これも静脈血栓を避けるための処置ですから、ぜひ守らなければなりません。
 急性肺性心を発病すると、多くの場合、人工呼吸管理や血栓を溶かしたり吸引したりするなどの救急の治療を必要とします。
 原因となっている肺疾患の治療を行いながら、利尿剤や血管拡張剤を用いて右心不全の治療も行います。痰を出して空気の出入りをよくすることも大切です。かぜや気管支炎が誘因になる場合もあるので、注意が必要です。