サイトメガロウイルス性肺炎<呼吸器の病気>の症状の現れ方

 初期症状は非特異的で、発熱、乾性咳、呼吸困難(低酸素血症)などが現れ、その後急速に呼吸不全へ進行します。網膜炎(もうまくえん)の合併がしばしばみられ、肝機能障害を合併することも少なくありません。
 胸部X線写真では、急速に進行する両側性のスリガラス状陰影を示し、その臨床像は前項のニューモシスチス肺炎に類似しています。

サイトメガロウイルス性肺炎<呼吸器の病気>の診断と治療の方法

 日本で使用可能な治療薬には、ガンシクロビル(デノシン)とホスカルネット(ホスカビル)があります(表5)。標準的治療法は、ガンシクロビルと免疫グロブリンの併用療法であり、ガンシクロビル単剤による治療有効率は低いとされています。
 ガンシクロビルの問題点は、副作用として白血球減少、好中球減少などの骨髄抑制が現れることで、好中球減少に際してはG‐CSF製剤を使用しながら治療継続につとめます。しかし、骨髄抑制が高度のため治療を継続できない場合や、ガンシクロビル耐性CMV症例では、ホスカルネットの使用を検討します。